【あとがき】bluebloodのファンアートについて

R氏作『blueblood』のファンアートを描いてTwitterに上げました。
この記事ではそのあとがきがてら、解説、弱音を書いていきます。


bluebloodについてのまとめはこちら。



解説:今回上げたファンアート
クロスオーバーゲーで出会ってそうなアナトリとエルスヴァ


こちら、『blueblood』登場人物アナトリがもし僕の創作キャラ(所謂うちの子)エルスヴァに逢ってしまったら・・・といったコンセプトの絵ェとなっています。以前から少しずつ描いていたもので、ようやく完成致しました。特にエルスヴァは5月にほぼ描き終わっていてアイコンに使っていたあたり僕の遅筆具合が理解ると思います。


うちの子『エルスヴァ』の原型だったころを扱った記事:身内ネタ


また、ADVやサウンドノベルゲームのような見た目をしており、乱雑な画面表示が目を引くでしょう。そういうところも楽しんでもらえたら嬉しいです。
絵ェの解像度も、地味にゲームとほぼ同じ720pです。


これは僕がかつてゲームやアプリのUIデザイナーを志望していた点をアピールしているつもりです。僕が表現したいのはそういうところも好きだしやりたいと思っているんだ、というところでもありますが、多分、全然上手くないんじゃないかな。会社も3社くらい全力で受けたはずなのに全部落ちたしな。どうしても練習のために描きたかったのさ。



世界観についてはあんまり考えていません。何らかの衝撃で次元が干渉し出逢ってしまったのでしょう。ただ、アナトリは以前僕の人間性を元ネタのひとつとしたキャラクターだとR氏がポロッと言っていたこと、そしてうちの子エルスヴァも僕自身のペルソナとしてTwitter上で機能しているため、ある意味同郷と言えます(ワオ!自意識過剰!?)どうしても二人を闘わせてみたかったのです。もしゲーム化されたら闘わなさそうな「会わせたい奴等がいる」も選んであげてほしいな。

クロスオーバーゲーで出会ってそうなアナトリとエルスヴァ2

クロスオーバーゲーで出会ってそうなアナトリとエルスヴァ3

小ネタとして、背景に自撮りをするヤホー、不死霰ソウルなどの社会不適合ミームを元ネタにした壁の落書き及びステッカー(グラフィティと呼ぶらしい)が点在しています。こういうところを考えるのも好きなんですよね。ひとつひとつネタバラしをするほど自分が惨めに感じてくるため止めておきます。



弱音:
絵のシーンの日付には「4月111.11日」と表示されています。これは、エイプリルフールネタとしてこの絵を用意していたことの名残です。
なにより描き始めたのが3月半ばで、数日でとりあえず背景を描き終え画面表示に取り掛かっていたのですが、5月にエルスヴァを描き終えて満足していました。


それともうひとつ、アナトリの位置に立つキャラは当時もう一人のキャラクター、メーテルリンクを想定し、ラフまで描いていたのです。
誰のためにもならないことと思いますが、正直に書いておきます。


女性を、人間を描くことがこんなに辛いこととは思いませんでした。
僕が異形頭やロボットばかり描いているのが「実在しないためリアルさを追及する必要がなくラクだから」だと気付いたから、そして自分の表現力とまっすぐ向き合うことの当たり前の痛みに自分で耐えられていないことが理解ったからです。


癖っ毛ひとつひとつも、少しだけ見えた生足も、表情も、どれをとっても意味不明で、どんなかたちをしているのか、できているのかわからなくて、不安定でつかみどころがなくて、不恰好で、ヘタクソで、描いていて耐えられませんでした。
何度も頭を抱えては眠れず、好きなだったことで行き詰まることが気持ち悪くて、病院から出された鎮静剤を久しぶりに飲んでも自分が何を描いているのか、何が描きたいのか、趣味なのか?使命なのか─


それは対象を男にしても苦しさからは完全に逃れられず、妥協を重ね、「はやく終わらせたい」その一心で描き終え、見ないようにして、公開しました。


人のうちの子を借りておいてこの失礼な言い草、R氏には申し訳ないと思っています。
創作の相談や談義によく乗ってもらっている「彼しか居なかった」のです、この痛みを表現する媒体を借りる相手が。ごめんなさい。アナトリとメーテルリンクには失礼なことをしてしまいました。


僕は表現すること自体のスランプに陥っていたところリハビリがてらブログをと絵ェかいていたはずなのですが、これはそれ自体のスランプに堕ちたのでしょう。


休みます。僕は未だしばらくダメです。人間ももう絶対描きません。


休みます。一体何をどうこれ以上休めばいいか理解らないまま。


下手な絵ェ上げて申し訳ありませんでした。


助けてくれマジで