ネットの海を往くからには、情報発信欲から逃れられない 2/2

かつて我らが最も怖れ、愛した社会不適合者、不死霰先生は、おもむろに懐を見てこう嘆いたと言います。




「とっておいたネタが温めすぎて腐っていた」




不肖ニート、そんなことがないよう、思いついたら即書いていきます。


 
インターネットでのコミュニケーションに入り浸り、顔も知らぬ相手が自身の発言を評価してくれることに味を占めてくると、人はどうしても面白いことを発信したくなるものです。ひとたび「いいね!」のグーサインがあると、瞬く間にその欲求はエスカレートします。


SNS
や動画サイトなどで不特定多数に対して自己表現ができる今日、その当たり前のシステムがおのずと

「面白くない奴はゴミ。傷ついてもいいしむしろ潰すべき」

という暗黙のルールをたちまちにたちこませ、我々は毎日そこから伸びてくる見えない不気味な誰のものでもあり、またそうでない手に首を締め付けられながら暮らしているのです。

 

互いの発言は全てが監視され、絶えず真偽を問われる。誰かを楽しませるために放たれたとは限らない便箋を詰めた瓶は、不幸にも対岸にこぞって集まる批評家気取りによって延々とあるとは限らないエンタメ性を審議され続けている。

誰に命じられる事もなく、一種のミームによって浸透した意識に駆られて始まった格付けゲームは止まることなく、いつしかそれ自体が新たなエンタメに取って代わり、その情報は本来とは違う消費の仕方をされ続ける。無論、そのことは悪ではないが、かつて我々が求めていたはずの電子のユートピアを住み難くさせているのは確かである。そして批評を続ける大衆は、自らの便箋が顔も知らぬ批評家達に何故かこき下ろされていることを知るまで、その行為が如何に怖ろしく悲しいことか、決して気付くことはない。誰もが自分が傷つくことをたやすく想像できるほど、優しくはないし、そんな余裕もないからだ。


真面目に考えると今のネットはある意味で本当にディストピアですね。まぁ現実でも昔から殆ど同じことが言えます。特にわが国ではね。これを読んでる人「なにか面白いことやってみてよ」って他人に言ったことあるか。あるだろ。そうだよお前だよ。



むろん、そんな目に遭ったりそういう人を見ているのが苦しいのなら、やめればいいのでしょう。がんばればやめることはできます。ブログタイトルの元ネタのように「野原ノ松ノ林ノ陰 ノ小サナ萓ブキノ小屋」で玄米と味噌と野菜だけ喰らえばよいでしょう。(実際、都会の喧騒や生活に嫌気が差して田舎でそんな生活を送る人間ドラマなんかがありますね。僕はああいうの普通に不便だから好かないけど) しかし実際、それなりに行動力やモチベや金が必要ですし、そんなに出来ることでもありません。


さて、長くなりましたがタイトルに沿って書きます。上の話題についてはかなり興味あるのでまた掘り出すかもしれませんが、ここからは自分語りとなります。 習い事を経験していたのもあって小5の頃に親からケータイを持たされ、以来当たり前のように使っている脱ゆとり~さとり世代の僕からすると、おそらく同年代の皆さんと同じように

「今更ネットやめるとかぶっちゃけありえない」です。

ケータイ以前にも、僕の多感な時期はFlash黄金期を経てニコニコ動画YouTubeのサービスが開始し巷では「ゲーム脳」「オタクは犯罪者」やら「ドラマ『電車男』によるオタク文化の放送」って時期だと思う(オタク犯罪者論はここ20年以上断続的に言われてるだろうけど)のでどうしようもありません。物心ついた頃からバグスターウイルスと共存して暮らしています。

ネットに限定された意見と所謂世論(定義曖昧)って割れることが多いですが今は基本ネット側を支持しますし、もう離れようがありません。僕は悪くないです。時代が悪い、社会が悪い。

PICO
ローマ字入力を覚え、ポトリス2を親に無断でインストールし怒られ、もなちゃとでチャH、公民館のFalloutみたいに古い(winMeなので元ネタのMS-DOSもかくやと思われるPCと比べてそんなに古くはない)タッチ式PCで『赤い部屋 完全版』をプレイするもののキーボードが備え付けられていないのでctrl+F4を押しようがなく放置していたら怒られて出禁になる。たどり着いた先はモバゲーTOWNmobageじゃないですよ当時はモバゲーTOWN


そんなゲーム脳と揶揄されてもしょーがない不毛な小学生時代を過ごしたので、中高でもここライブドアなんかにあふれている今は数年前に半数以上が駆逐されたであろうまとめブログを片っ端から読み漁り、VIPPERが開拓したとされるモバゲーの某巨大サークルに6年ほど住み着き、かの有名なペナン島に別荘を構え、モバ友同士でモバ傷をモバ舐めあい、モバすれ違いモバ喧嘩してモバ別れ。情報に強いインキャオタクなのでネットトラブルの元になる前略プロフはせず、されどクラスメイトの闇は読み漁り、そうしてやがてmixiに流れ着きTwitterにて情報をむさぼる毎日。



僕はよく寝るほうですが、間違いなく睡眠時間に匹敵するネット接続時間でしょう。スマホやマウスの持ちすぎで目や手がおかしくなってしまうので、とっとと脳みそでネットしたいなと思ってます。ネットになら脳みそ焼ききられてもしゃあない。それもいい。


学生時代はかなり忙しかったのもあり、あえて丸二日ほどTwitterを更新するのをやめてみたこともあります。そろそろいいかなと思ってツイートしたら「いやガチで気付かんかったわ」「ミュートしてたけどそんなことあったんだ」「キモ死ね」と言われたので平常運転に戻り毎日安定して100ツイートキープしてます。


やっぱり実質ネットにて生を受けたようなものなので、ネットの生活からは逃れられないですね。お母さんゴメンなさい、本当にやめられません。そこでまさかのブログブームです。始めなきゃと思ってしまいましたね。どこまで書けるか、誰が読んでくれるのか。楽しみです。


後編はこんなところで終わりにしようと思ってます。前編に対して長すぎるんですが、まだまだ書きたいことが山ほどあります。誰に言うほどでもないことが、誰にも言えないことが、誰も聞いてくれなかったことが。 最後にTwitterで時々長文を連投した後に締めたツイートと同じ言葉で締めます。

 
俺はまだまだ喋り足りないからな。