「ニートもニートなりに辛い」←本当か?なってみて分かったこと

どうもこんにちは。久しぶりの更新です。誰も読んでおらずとも書きます。
先日ブックオフにゲームソフトを売りに行ったんですが、欲しい新作ゲームの足しになるかイマイチ怪しい査定額を見ながら、唯一の身分証明書である学生証の期限が切れて久しいことに気付き、落ち着いて「やっぱりキャンセルで」と言いそのまま帰宅しました。
あまりに自分がみっともなさすぎて、以来ほとんど外に出ることはなくなりました。
戸籍上抹消された存在であるかのような気分です。アウトローです。


そんなわけで当方まことにセンエツながら、ニートをしておりまして。
7月現在、無職となってすでに3ヶ月が過ぎました。
現時点においてニート生活を送って変わったことなどを書いていきます。

何故ニートなのか、ニートになる奴はどういう脳ミソをしているのか、それまではどんな奴だったのか。自分について、世の中についてどう感じているのか。ゆとり世代真面目系クズ野郎のそんなところが垣間見える話かと思います。
これらもろもろのためにブログを始めたようなところがあるので、これが当ブログのメインコンテンツというべきか、他の話題の起点になるかもしれません。そういえばカテゴリ「無職」だったし。

では以下、ニートになったことでの変化をつづっていきます。


・外に出たくなくなる

ワイドショーの引きこもり特集なんかを見ていてまさか自分には起こるまいと思っていたのですが、結構ガチでした。出なくなるのではなく、下界に拒絶反応が出ます。一念発起してようやく動けます。そこで行った先がブックオフとか恥ずかしいって言うな。
こんな季節ですからある程度外出したくなくなるのは自然なことですので、気候については除外。でも太陽の光がガチで嫌になってきます。体も衰えていきます。筋肉がなさ過ぎてゴロゴロするにも腕枕ができず(5分ほどやると肩や肘の関節に激痛が走ってしまう)、尻が顔みたいにコケたりするんですね。

古い知り合いなんかに会うのが嫌だからというのもあります。もっとも、僕に話しかけてくれる人なんてもういらっしゃらないでしょうが。

昔からゲーム漬けだったりスクールカースト最底辺いじめられっ子嗤われっ子だっただけのことはあり、ヒッキーの気は大昔からありました。しかし、ストレスが体調に出てしまい休んだりする、なんでことは殆どなく、休みが明ければ普通に学校に行かざるを得なかったので本格的にヒッキーになるのは新鮮なものがありますねー。


・生きていてだんだん申し訳なくなってくる

一番長かったであろう学生時代の休暇といえば夏休みでした。
それを越える長さの自由な時間を経験すると、はじめは開放感でいっぱいですが、基本的には学校で最低限の常識や「勤労や努力を尊ぶ」という思想を植えつけられて育ったのもあり、特に周りで働いている身近な人を見ているとやはり人並みに罪悪感が湧いてきます。まともな神経であれば当たり前、そう思えるうちはまだ這い上がれる余地がある。いつも髪を切ってもらっている床屋の人にそんなふうに言われて浮かれてたりします。でも就活再開には至らず。どうしてですかね。

早く働かなくては。そう思いつつそもそも根っからの社会不適合者なので、こうなることはある程度わかっていた感じもあります。まさか自分がニートになるとは、なんて嘘はつけません。中学時代の職業体験、希望業種の書類を最終日まで提出せず「どうしても働きたくないのでどうにかしてください」と職員室まで直談判に行ったり、今までの行いからして間違いなく必然でした。数少ない友人も黙っていますが、なんだか僕がこうなることを予見していた感じがありますね。とほほです。


・世の中が憎くなってくる

こちらも今に始まったことではありませんし必然ですね。Twitterをやっていると経営者や老人によるどうしようもない奴隷精神ほか意識の差を嘆く悪いニュースが飛び交っており、TLの社会人が毎日ヒーコラ言っています。それを読んでいる僕は、働いているわけでもないのに「やっぱ社会が悪いわ。日本とっとと滅びろやボケ」と抜かしています。働いているわけでもないのに。


・税金関連が痛い

20歳を過ぎると、納税やらお金の義務がいろいろ重くなります。定期的に役所に納めないといけないものや、会社の福利厚生を受けていない人は「国民健康保険」という「社会保険」よりも個人の負担額が大きい金額を支払わされます(あやふや)。あと年金。老後に受け取れる保証なんてないのに取られます。
僕は収入ゼロなので、学生の期間が終了して扶養者でなくなった今も親が渋々払ってきてくれます。毎月怒られます。これめちゃくちゃ罪悪感がありますね。三回ほどやり過ごしておいて言うのもなんですが。


・物欲が無くなる

金銭の話がたびたび出るのでひと項目にまとめたいんですがなかなかそうもいかない模様。
働いて欲しいものを買う苦労と成功のサイクルから外れた人間ほど堕落するものはありません。収入が無いなら無いで、だんだん物欲がなくなります。「生きてりゃいいや」となったらもうおしまい。

僕には運転免許も貯金もありません。働いた経験といえば、数日でクビになった町工場と、あとは学生時代夏休みにようやく重い腰をあげて応募した、得体の知れぬ簡単な日雇いバイトくらいです。23歳にもなって、今日までに稼いだ総額は4万円ほどです。部活に励む高校生でも休日を使って一ヶ月で稼げる額ですね。
そんな僕にもゲームにプラモに新しい身の回りのもの、その他欲しいものがあるはずなのに、高校時代からずっと「お小遣いで買えない物は仕方ない」と悪い方向に割り切っています。働いてまで欲しいと思えないのです。
20歳を過ぎても働かなかった影で親からお小遣いをチョロまかして酒や煙草をやっていたりしましたが、もちろんやめました。金があったらまたやりたいな、と思ってます。


・友人と疎遠になる

先ほども少しだけ存在が出てきましたね。
僕はオタク野郎の社会不適合者ですが、周りには学生時代同類だ(と思)っ(てい)た仲の友人が数人おります(僕は心の中で勝手に『童貞会』と呼んでいます)。
今は僕以外の全員が明確な進路に進み、毎日のように研修終わったけど新しい配属先が辛いとか、残業長すぎるとか、上司の愚痴とか、そういうことをLINEや定期的な集まりで毎度のように言い合って鬱憤を晴らしています。
その間、僕はアウェイです。無職には働いて生きることの大変さを知識としてしか理解できないので、僕は相槌を打つことしかできません。
僕がニートであることは彼らにおおかたTwitterやらで筒抜けなので、今年度に入ってから定例会めいたものにも顔を出さなくなりました。合わせる顔がないので、今後も働く身にならない限り、積極的に連絡するのは悪いなと思っております。


・自分の時間だけ止まる

無職を経験すると、常人がいかに社会経験を積んで自分と差をつけ成長するか、痛いほど解ります。
周りが成長しても、自分だけ学生時代の春休み気分です。成長が止まってしまいます。
三ヶ月、半年、一年。どんどん差が開いていきます。

友人たちが毎月の給料で家賃や携帯の使用料を払うのが当たり前、貯金で新しいデスクトップPCや値の張るおもちゃなんかを買って休日は快適にオタクライフを満喫していたり、僕より先に社会人となった後輩が高校時代からずっと貯めていた貯金で車を買い、女の子を連れて旅行に出かけたと聞いた時は意識が遠のきました。「幸せ」や「成功」というとても大きな概念そのものに指を差されて嗤われている気分になりましたね。

周りの人間の成長に紛れ、時々「中学で一緒だった○○さんちの××ちゃん子どもが産まれたらしいよ」なんて話を小耳に挟んだときは、自分の心の一番奥に居る寂しがりな不幸を喰らい生きる獣の遠く悲しい嗚咽と慟哭を聴く事になります(?)。
ちょっと表現がアレですが、これだけはガチで堪えます。よく連絡を交わす間柄で結婚などの報告があったら、私はもう、人ではなくなっていることでしょう。友人から招待が来たら、彼らと縁を切るつもりでいます。本当に申し訳ないですけど



以上こんなところです。

念のため少し状況説明(言い訳)をさせてもらうと、学業にてどうしても外せない課題作品がありまして、それに企画から完成まで人生で最もといってもカゴンではない努力を注いだ結果、就活をする時間がなくなってしまった故にこうなってしまったのです。
それは卒業式どころか学生としての期間を終えた4月の上旬まで続きました。賃金に換算して欲しいくらい頑張ったんですよ。いやホントにマジで
幸いそれで完成した作品を面接において学生時代の自己PRとして売り込むことが出来るので、なんとか後悔しないゾーンまで尽力できたかと思われます。

しかしそこにやってきたのは「燃え尽き症候群」でした。
学生の頃は定期的に学内イベントへの参加やテストがあったので完全にフリーダムな状態がなく、おのずと平常運転に戻るのですが、無職は違います。毎日がエブリデイ。昼前に起きてまで夜中の3時までゲーム・・・なんてことが出来ます。無職は無敵です。職業欄に「無敵」って書きたいくらいです。

しかし心の奥底ではそれがいわゆる「無限の手札」のようなものであると解っているのです。
刹那主義に溺れた快楽のために、限られたカードがじりじりと引かれてゆく・・・手元にあるものは尽きぬように見えて、脛をかじり続けた先は確実に崖っぷちです。
早く抜け出したいはずだったのですが、確実に現状に満足している自分がいます。

遊戯王DM」のバトルシティ編、無限の手札とリバイバルスライムを使ったコンボ回『神を超えろ!究極の無限ループ』をご存知ない方はぜひ見てください。



結論:

ニートニートなりに辛いものがあります。それは本当でした。
コンプレックスの膿みに悩まされて生きてきた僕としては、それが破裂しそうでたまりません。破裂しきったとき、どうなっているんでしょうね。

働いていることが正しいのかどうか、僕にはわかりません。けれど、ずうずうしいようですが無職は「人間の天職」ではないかと考えています。
じっくりと思索に耽り、無駄なことをする。それが人の最も有意義な時間だと信じている僕にとっては、今がある意味一番幸せです。


もしあなたの身の回りに無職で働きたくても働けない、働きたくない。そう思っている人が居たら、どうか彼の話を聞いてあげてください。彼らは常識を疑う純粋さがあるだけです。いじめないであげてください。
ドロップアウトも個性のひとつですから。