4万の男 その2




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4万の男 その1




※当記事は「追憶篇」カテゴリにあり、原則筆者の経験に基づく内容を記載しておりますが、ほんのちょっとだけ盛っていたり事実とは異なっていたりします。






よう。







ブログは最悪な気分のときに書くと決めています。
更新が滞っているときは、たいていリアルで上手くいっているときです。
あなたにできることといえば、私の不幸をおかずに飯を喰らうことくらいでしょう。
たまにTwitterで共有して「面白かった」「相変わらず気持ち悪いな」と言ってもらえると、こちらもやりがいがあります。早く広告申請して収益化とかもしたい。






さて、派遣会社からドタキャンに遭うという人生の貴重な旅を経験した少し後。
たまたま知り合っていた目上の方のもとで少しだけお手伝いをしていました。
エンタメ物書きのアシスタントです。いやよかった、目上のクリエイターには多少盛ってでも大げさに「こういうの興味があるんです」「機会があればお手伝いさせてください」と言って回るべきだと思います。



僕だって別に、志望業界に片足を突っ込んだりできているわけでは未だ到底なく、学生時代たまたま「講師の方の知り合いの知り合い」くらいの方の目に留まるために、ずけずけと作品を見せたりアピールしていくたった一度の機会を逃さなかっただけです。



サラリーマンとかステレオタイプにいう「集団の人」になる努力って、特に日本では基本的に「我慢」「忍耐」をコンセプト、源流にしたものが多いと思っていて、僕はそれが心底受け付けないわけですが、クリエイター系は逆に、「言ったら馬鹿にされる」とか「自分は特別じゃないかもしれない」というありふれた気持ちを我の強さでブチ壊していくタイプの努力が状況を打破し、一歩踏み出すきっかけになります。これは惜しんではなりませんし、こっちの努力のほうが性に合っていると感じている人は本当に向いています。まあこの業界にもそれなりの忍耐とか多分要求されるんですけどね。

そういうわけでなんとかチャンスを掴んだわけです。この場を借りてあの人には感謝を申し上げます。



ここではもちろん伏せますけど、当時やらせて頂いたのは、そのジャンルではあんまり知名度がない作品(ジャンル自体はかなりの大規模で今も続いている)のにインスピレーションを受けている一作品。それを書いている作家さんのプロットや原稿そのものの改めての見直しといったところです。



「この作品今の同ジャンルの中ではどうか?」「話に不自然なところは無いか?」「こういった媒体で展開するがそれについてはどうか?」といったことを実際に作者の方と顔を合わせて打ち合わせするもので、全行程が合計1週間ほど。



実労働時間(?)に換算するとおそらく24時間もなく、仕事でもバイトでも割に合わないものの、こちらは
人並みの消費者オタク目線での一般論しか語れないので、歩合制のようなものだと考えて給与は妥当だと思いました。ただ昔のアニメとかゲームの知識って本当役に立つなってつくづく思います。酒と煙草とガンダムを押さえておけば、おっさんに気に入ってもらえるというのは本当です。アラサーには攻殻機動隊カウボーイビバップがクリーンヒットします。







今回の給与:6,000円




ここまでの合計金額:11,000円








─またな。