シャカフテの選別 ~適正診断篇~
※合間に入る雑談を宗教的な理由などで読めない方は、この色の部分だけをお読みください。
総てに等しく、加護があらんことを。
─よう、シャカフテ。
─────お前は、本物か──?
【シャカフテ】 …シヤカフテ
社会不適合者の略。
人間の形成する社会生活に苦痛を感じ、離脱した人。
また、そこから社会に戻ることの出来ない人。
正社員になるべく長い時間と根気をかけてガッツリ書き込んだ志望理由書。それを提出し今持てる全力で面接に挑むハードな週末を送っていました。
そんでもって今朝、始業からまもなくであろう割と早い時間に、不採用通知のメールが来ました。
週のはじめ、ばっこりウォーミングアップがてら人事の方がテンプレを何一ついじくらずに書いたであろう内容の不採用通知。
「慎重に選考を致しましたところ、まことに残念ながら、ご期待に添えない結果となりました。」
ビジネスの文面ですら言葉濁してんじゃねえよ。ちゃんと「あなたは不合格です」って書け。クソ気分悪いわ。
────みんな居なくなっちまえよ。
行き場のない憎悪をもてあそびながら、その後なんとなく「適職がない」で検索してみたんです。
そうすると、「私は小さい頃から自閉症で自分に合う仕事がなく~」「昔から発達障がいが~」といった文面で始まる知恵袋や発言小町がたくさん出てきて僕は困惑しました。
「障がい者である私にあう仕事って見つかると思いますか?」「自閉症で会社員生活が厳しかったが、適職を見つけた」だのという記事を読むたびに、不謹慎ですが僕はただただ「うらやましい」と思います。
僕は何の障害や病気を持っていません。このブログを読んでいるあなたが僕のことをどれほど信じてくれているのかちっとも解りませんが、僕は医療機関での診断やカウンセリングも受けたことがありません。そうせざるを得ないほどはっきりとした証拠、因果がないからです。
僕はごく健康体で自然体で、それなのに人と話したり集団での活動に参加していたりすると、どこか生き辛い、理解されにくく、同じようにたくさん居る彼らを理解できない。そんな気持ちをずっと抱えてきたのです。
────俺は生きていて名前のある問題も抱えていないのに、どうしてこう“適合”できないんだ?
僕を社会不適合者たらしめているのは、継続した客観的な『区別』のみなのです。
みんなにできていることが、自分には何故か出来ない。
みんなにとって当たり前の価値を、自分にだけ理解できない。
それを見た誰かによって、僕は一方的に“自分たちとは違うモノ”と決め付けられる。
そんなふたしかなものに囲まれ、阻まれて、今まで狭い部屋で冷や汗をかき、息を殺したり、靴も履かずに逃げ回っている僕を、どこにも潜み、蔓延っている彼らは指を差して嗤うのです。
僕は大きすぎるその仕組みの正体に気付くことなく、あるいは理解することなく、死んでいくのでしょう。
まあそれは今はどうでも良くて。
さて、「適職がない」で検索し、何の気なしにネットサーフィンをした末、職業適性診断と性格診断のページがあったので、なんとなくやってみたわけです。
アンケートとか、こういうの好きなんですよ。他人が自分の意見を聞いてくれるみたいで気持ちいいです。
下にリンク貼っておきます。よかったらやってみてね。
学生時代ベネッセやらの性格診断を毎年受けさせられましたが、教室での僕は夢を見ているときくらいに体や頭の自由が利かずすぐパニックになってしまうので、よく読み進めるのが遅いことを後ろの席の運動が出来る奴にイジられたり先生からは「そんなに深く考えなくてもいいんだよ」と念を押されたりしていました。そうじゃないんです。あの頃の僕は設問や板書を上手く解読することすら出来なかったんですよ。一人の時間になると出来るんですね。こんなだから僕には劣っていたり辛かったりしても説得力が無いんです。
診断内容はごく普通の「作業より体を動かすほうが好きだ」といった内容のものに5段階の「そう」or「そうでない」をつけてゆくもの。
60問の設問を、順調にぽんぽんと正直につけてゆくだけです。
その結果がこちら。
?
この診断、「『起業家タイプ』は自己実現欲求が強い」「『ジャイアンタイプ』は正義感。やや独善的」なんていう結果が、少ない文量の割りに的確に、ざっくりと書いてあってどれも見ごたえがあるんですよ。全200以上もあるタイプにおもしろい名前がついていて、概要もそれぞれ違うことが書いてあるんです。
タイプ対象外って何だよ。タイプ一覧にもねえじゃねえか。測定不能かよ。
しかも極めつけに、タイプの概要がこれ。
この回答では検査できません。
──────そう───
「『起業家タイプ』は自己実現」「『ジャイアンタイプ』は正義感」をデビルマンのオープニングっぽくしたら俺のパートだけカラオケバージョンになってしまう。
細かい解説はコチラ。評価値が最低レベルな他のタイプとほぼ変わらない文言でした。
即座に不採用決定をするべきです。
またはこの検査に真面目な態度で臨んでいない可能性があります。与件に対して真面目に取り組むことが出来ない人物ということでしょう。
そんなことありませんよ。勘弁してください。僕は真面目です。マジで真面目に回答しました。嘘偽りありません。誓います。あっ、不採用についてはとてもよくわかります。もうしょうがないです。生きることが向いてないですよね。
おまけ
なんだか評価値のようなものがありますね。自由奔放性以外が最低値です。多分子どもってことですね。
相性のいいタイプもないようです。
しかし0.088%って200ちょっとのタイプ中でもそこそこ居そう。まあそいつら同士でも特に相性良い訳じゃなくて、歯止めのきかない子ども同士、擦れ違い急ぐたび、ぶつけ合い千切れ合うのでしょうね。
シャカフテってよくこういう診断では「芸術家が向いています!」とか抜かしやがられるので「それって社会人が向いてないってことじゃねーか」と突っ込まれますよね。
僕も「専門的な技術職が向いています!」「物事を企画したり新しいことを作る仕事が~」って結果を見飽きたわけですが「こんなヤツが来たら不採用にすべきです」と言われたのは初めてでした。
──流石にそろそろ、夢を追いかける力が自分には無いってことに気付き始めましたね。
結論:シャカフテ加減、測定不能
───シャカフテのみなさん───あなたはどうですか?
────本物ですか?
適職診断 VCAP - AI搭載 -
あなたが本物かどうか、確かめてみてください。