【2】 精神科に行きました、小学生時代のお年玉で。
社会不適合者の略。当人を取り巻く環境に生き辛さを感じている人、離脱した人を指す。
特に社会への嫌悪を抱きながらも、また自らが最大限のパフォーマンスを発揮出来るための環境づくりをすることも困難な状態にある人の自虐、他虐として使われる。
精神科に行きました、小学生時代のお年玉で。
【シャカフテ】 …シヤカフテ
社会不適合者の略。 人間の形成する社会生活に苦痛を感じ、離脱もしくはリタイアした人。
近年では社会生活における習慣、作法、儀礼、人間関係の「当たり前」と言われる事に、もとより基本的な適正や素養を持たない人も散見される。
基本的に「三割負担」というフレーズの通り普段からある程度軽減されているところを、さらに患者本人の収入や社会的弱者であるかなどの条件ごとに軽減が見込めるらしいのです。
何故
─よう。
昔、ネットに上げた創作物に「何故作ったし」とコメントがついたことがあります。
答えは簡単です。
作らずに死ぬのが怖いからです。
作らずに死んだ場合、僕は「作らなかった自分」に殺されたと考えて差し支えないでしょう。
僕は、ネットに絵も物語も、音も、形のあるものも、動画も投稿したことがあります。
何故それらを投稿していたのか。
そうすることでしか自分の生きた証拠を残せないからです。何か頭に思い浮かんだ形、色、触り心地、臭い、味だってあるかもしれません。
それらは思いついた瞬間、最も輝いていて、はっきりとした輪郭をしています。
名前がなくとも、色が無くとも、生きていて、今生きているどんな命に引けを取らない生命力を発揮しているのです。
ひとたび芽吹いたそのアイデアを、僕は色も形も物語りも練って練って練らねばいけないのです。
そうして形にしなくては、形にしなくては・・・どんどん腐って錆び付き、枯れ、ぽろぽろと砂のように、どこか夢が覚めるときのように、いなくなってしまうのです。形にできなかったものがいくつもあり、そういうものが積もり積もってくると、なにかがおかしくなってきます。手が震えたり、ご飯がおいしくなかったり、生活が違和感をまとって、私の手首を掴んで離さないのです。不安という名前です。
こんなことが、20数年の人生において、何度も何度もありました。
朝起きたとき。
洗濯機のボタンをいつもと同じ順番に押してカーソルを合わせ、スタートボタンを押すとき。
ホームに向かって電車が向かってくるとき。どこかの家で布団を叩く音が聴こえたとき。
シャンプーが切れたとき。誰かに怒られているとき。
今、こうしてブログを書いているときも。
あふれ出してくるアイデア。それは、ちっとも優れていたり、何が綺麗であったりするかはわかりませんし、実際にそうであるかはわかりません。そんなことはどうでもいいのです。
それでも形にしなくてはならないのです。僕の脳内を駆けずりまわる影に光を当て、その姿をここに映すことが出来るのは、僕だけなんです。
そうでない人の気持ちなど、理解できません。誰にも邪魔されたくありません。
また、そうでない人も、僕のようなヤツを理解する必要も無いでしょう。
強迫観念に突き動かされて生きているだけです。
しかし、ここ一年ほど、ほとんどそういった活動が出来なくなっています。
そういうわけで、おかしくなりました。
なんて書いてあるのか、自分でもよくわかりません。なんの話だっけ?
リザルト
───よう。シャカフテ。
【シャカフテ】 …シヤカフテ
社会不適合者の略。 人間の形成する社会生活に苦痛を感じ、離脱もしくはリタイアした人。
近年では社会生活における習慣、作法、儀礼、人間関係の「当たり前」と言われる事に、もとより基本的な適正や素養を持たない人も散見される。
郡山です。2017年が終わってだいぶ、2017年度が終わってそこそこ経過するので、ここ1年について書きます。
ニートとなって1年が過ぎました。
無内定で専門学校を卒業し、始めだけ嫌々就活センターの指示に従ってアナログで履歴書を書き面接に行っては「うちすごく忙しいしミスできないから厳しいと思うけど大丈夫?」と心配され正直に「あまり自信はありません」と答え当たり前のように落ちたり、それからは夏まで無職を満喫して危機感に駆られ正社員もアルバイトも数件送り玉砕。そんな毎日でした。
今は電車に揺られて週1程度、働くことが苦痛すぎる人、就活が辛い人、また発達障害、精神障害の人が集まる無料のカウンセリングや、軽い「仕事の練習」のような講座を受けています。辛いです。でもこれも僕にとっては努力なのだとはっきりと言いたいのです。
白状します。
玉砕の毎日といっても、この12ヶ月で応募した会社は10社程度です。
就活生がよく「1社に絞って受かったわ~」とか「30受けてなんとか内定3貰ったしこの中から選ぶ」なんて言いますよね。
僕はただでさえ友人が少なく、同じ年に就活をしていた周りの友人がほぼ居なかったため平均やベターなんてわかりませんが、最低でも学生時代に10社くらいはガチめに書類書いて面接練習して、服装に全力で気を遣って受けておくくらいが会社選びに後悔することなく前に進めるんじゃないかと思います。
これからシャカフテかどうかが決まる“お前ら”へ、最低限のアドバイス。
履歴書を書いて、就活センターの人に添削してもらい、会社の人と電話をし、書類が通ることがあれば面接に行く。
その行程がすでに、僕にとっては心と体がばらばらになってしまうくらい、どうしようもなく大きすぎる絶望感を覚える原因になったのです。
甘えかもしれません。でも僕にはわかりません。ただ「そう」なのです。疲れるのです。
みんなも疲れているとか、知らねえよ。うるせえよ。
僕が志望している「クリエイター業界でのデザインや編集のお手伝い」はオンラインで書類選考を受け付けているところが割と多いです。例えばバイクの雑誌を出している企業なんかは、募集要項に「あなたのバイクに対する熱い思いを志望動機欄に書いてください!」なんて書いてありますが、だからといって3週間ほど推敲に推敲を重ねて書いた原稿用紙4枚ほどの熱い思いなど、企業の人は読んじゃくれないのです。人事が居ながら、合間に時間を割いて面接に来てくださる編集担当の人は、僕のラブレターとさえ呼べる自己PRを面接で初めて目にしてドン引きするのです。人手が欲しいと言うくせに、あちらはとっとと済ませたいのです。意味が理解りません。俺は人じゃないのか?熱いエンジンをふかし続けて書いたあの3週間は一体?
つまるところ、就活において僕の何が読み取りたくて、どうするのが最も滞りなかったり、どこが余計だったりするのか、どこを受けてもわからないのです。
好きなものを好きだと言っても、どうしても苦手なものを正直に口走っても、何もかもがマイナスなのです。僕はやりたいことだけやりたい子どもだということを、すぐに見破られてしまうのです。そうだったとしても、それを職にすることは本当に不可能なのでしょうか?理解りません。僕にはなにも理解りません。
それからは無力感に苛まれています。洗濯物を畳んでいるときも、鞄の荷物を確かめているときも、自転車のサドルにまたがるときも、改札を通るときも、自分の体ではないような違和感が離れません。
頭がぐらぐらと痛み、自分自身の存在がとても醜悪で、滑っているような感覚が鳥肌となって僕を襲います。辛いのです。でも、自分が辛いと証明できるものは何もない。何も、何処にも。
かといって食事が通らず吐き気が止まらなくなったり、予定の前日に眠れなくなったり、何もやる気が出ず涙があふれたりはしないのです。絶妙に「大したことない」のです。心の病で医者にかかったこともありません。
自分が健康なのか、辛いのかどうかわからないのです。大丈夫かどうか解らないのです。それが一番辛いのです。
辛い証明、どこで手に入るんですかね。病院に行きたいのもやまやまなんですが、僕には貯金がないし、親には心の病や障害があるか検査を受けたいと話しても止められているので八方ふさがりなんですよね。
それと平行して、ふつふつとわいてくるものがあります。
「造りたい」
「書きたい」
「残したい」
「忘れられるのが怖い」
意欲ではありません。これは僕にとって、根本的な生存欲求です。
それが脅かされています。
割と長い間世話になっていたコミュニティがありました。
共通の性癖がある人達で集まってダベっているだけで、大変居心地が良かった割りに、既にクリエイター(動画や絵を上げているだけでなく同人とか商業とかやっているらしい。名前とかはほとんど知らない)な方々が無限に出入りしており、業界の人がバイタリティ全快で互いの作品を見せあったり「こんなおもしろいものがあるよ」とプレゼンしているのを見て、そこで何かクリエイター的な感覚を養えた気分になって、幸せで仕方がありませんでした。
数年前、僕と同い年でとてもセンスのある人が現れました。
彼は持ち前の夢中さをスキルにする力で、現在も一定の性癖を持った界隈で絶大なシェアを誇る作家になっています。ときどきネットで見かけます。
彼が名声を上げていくのを見て、「僕なんかがどうしてここを見つけてしまったんだろう?」
そう思いました。僕はそのコミュニティで、自分の作品を自分から見せたこともろくにありませんでした。
やがて自分の向上心の無さと、彼を恨むようになることが怖くなってしまい、行くのをやめました。
何より、自分より強い人を見て「越えたい」と思えなかった当時の自分に嫌気がさして仕方が無かったのです。
それからはサイトのパスワードも使わなくなり、無職になってからは連絡も取らなくなりました。僕が居ない間もそこは動いていて、切磋琢磨している駆け出しのイラストレーターとか小説家とか、他のアートをやっている人。その他大勢の「僕ではない、僕なんかよりもっとモチベのある人」がどんどん何かひとつでも上手になりつつあることを、想像することすら僕にとってはもう苦しくて仕方が無いのです。僕がこんなにほんの少しのライバル心と、それよりも大きな無力感に苛まれていることも、僕の名前も、彼は知らないのかもしれません。
それからというもの、僕はどこにも、何も、誰にも。
作品と呼べるものを見せるどころか、作れなくなっていました。
ペンを握っていても、ナイフを取り出しても、どう作っていたか体が覚えていないのです。
ライフワークにしていたことは、一年間全く出来ていません。完全にスランプです。
そこで始めたのが、絵ェ描くことです。
不死霰先生やR氏につられて始めてみました。
昔から、話や世界観は作っても絵ェだけはへたっぴさが顕著に出やすいのでやらずにいました。
周りに絵ェ描くのが上手い人がだいたい常に居たこともあり、他人と自分を比べやすい僕が控えてきた、しかし久しぶりに手を出した新しい表現のチャンネルです。気分が乗ったらドットを打つ日々です。
あのコミュニティの人に見せることは無いので、なんだか気分がいいです。
絵ェ描いていたり、ブログを更新していると、僕は何かを作ったりすることが、人と話すときの言葉や体の動きと同じように、自己表現をする大切なチャンネルで、無いといけないものなのだと痛感できます。
僕は多分、そういう表現をしていないと人と同じように生きていけないんです。そうしなければ足元がぐにゃぐにゃして、夢には虫が沸いてきたりして、あることないことが見えたり聴こえたりしてくるのです。
また、僕は頭に浮かび上がったなにかおもしろいことは、その瞬間から劣化が始まっていて、形にするまでが長ければ長いほど滅びていくと考えています。完成した時点ですら、それはどこか練られたものでしかなく、想像したものと100%同じではないのです。
発想を表現にせずそのままにしてしまうと、やがて生まれなかったものになります。
生活なぞをして誤魔化しているとき。眠っているとき。それらが、彼らが、僕を恨んでいるような気がします、それが怖くてたまらないのです。僕は一生なにかを作っていることでしか、それを抑えたり、昇華させてあげたりすることができないのです。作らなければ内側から蝕まれておかしくなってしまうのです。強迫観念なのです。
小説家や在宅ライターの人達が「なろうと思って物書きにはなるな。これは他のことが出来なかった人の最終手段だから」と言っていたのを思い出します。なんとなく、とてもよくわかります。
アートだかクリエイトだかわかりませんが、他の表現が出来なくなってしまった僕に残されたチャンネルがこの「字ィ書くこと」「絵ェ描くこと」なのです。最後の砦かもしれません。
ですから、ブログが更新されなくなったら、もう長文を打つ頭すらなくしてしまったんだと思ってください。
Twitterが更新されなくなったら、郡山という男は死んだと思ってください。
自分が今も燻っているか、諦めているのかどうかわからないのです。やれるのか、やりたいかどうか解らないのです。それが一番辛いのです。
しかしながら、いつか以前のように何かまた表現のチャンネルを取り戻しても、ここに報告したりはしないでしょう。僕はあくまでも、馬鹿馬鹿しいといわれてきた屁理屈、疑問を持ち続け、欲のままにネガティブを発信するペルソナです。
近頃はブログやTwitterに境遇や気持ちを正直に喋りすぎて、この体を保ち続けることすら出来なくなってきています。「郡山」というペルソナを保つだけのことが、やがて出来なくなってくるのだということがわかります。僕の名前は郡山ではありません。中島さんには悪いですが、「夜中に酔った勢いで教えた」と言ったあれはあなたを少しでも優越感や安心感に浸らせるためについた嘘です。
「─よう。」なんて言ってあたかも「全てに拒絶された男」というキャラクター性を帯びさせたところで、所詮自分は自分でしかないのです。限界が、そろそろ崩れつつある壁の向こうに見えるのです。
これらのことを、家族や友人と語らえる自信がありません。
彼らはもっと辛いだろうと考えるだけで、ダルくて仕方がありません。
そういうことを抱えてたり落としたりして苦悩しているうちに、もうこんな時期がやってきました。
これからどうしようか、何も考えられません。
どれが努力で、どれが逃避なのかわからない。
何から逃げて、何に立ち向かえばいいかわからない。
早く楽になりたい。作りたい。
そればっかりです。
4万の男 その3 【完結編】
前の記事。順番に読んで欲しい。↓
4万の男 その1
4万の男 その2
※当記事は「追憶篇」カテゴリにあり、原則筆者の経験に基づく内容を記載しておりますが、ほんのちょっとだけ盛っていたり事実とは異なっていたりします。
───よう。
はてなブログってライブドアに対して人生の闇をぶちまけた文豪が多いように思います。
いかにも「無職のさけび」といったハードな闇、社会不適合者特有の風俗レポート。うらやましいなあ。僕もああいうヒットブログとか書けたらいいのに。と思うことがよくあります。
しかしながら、それははてなに移転したからと言ってなにひとつ成し遂げられることはないでしょう。
だから僕の場所はいつまでもTwitterのようなところで、そこにすら不快と言われなかなかぶちまけられない長文がただここに集まって醜くなって・・・身内ですらろくに読むことが無い、こういう体を成しているんです。いつか、ここに書いたせいで僕にとって都合が悪くなるような内容もあるでしょう。しかし、僕はそれを見越して、配慮して書くことすら出来ません。馬鹿だから。
──
今回で4万の男シリーズは完結です。
それ以来働いていないからです。
スクールカーストの闇を走り、破壊の嗚咽を指差され、
陰口の泥濘に揉まれてもなお、可愛い可愛い我が命。
肌寒い国道に、第3幕が開くのです。
専門学校の時間割がたまたま週4だった時期。休みだった水曜と土曜にアルバイトを入れることにしました。
その少し前に友人の紹介でクッソ遠い薬局の面接を受けたものの「接客もレジ打ちも、モノの数を数えるのも俺には無理だ」とどうしても思ってしまったため、選考を辞退した僕が一ヶ月分の勇気を振り絞って電話をかけた先は、だいぶ離れているわりに国道の分岐路だらけで車以外には迂回路だらけの歩きにくい要塞のような場所、つまり何の免許も持たない僕にとっては地獄のような場所にある工場でした。
その工場は「なんでも作る」と評判のところで、発注されるものは木製のオブジェ、イベント用の立像ほか、大きなものすべてといったところ。
面接に伺う電話をした際は電話に出た社長(そこの地元商工会加盟企業一覧で見た名前だったのでそう)に「いつでも来ていいよ」と言われ、実際に行けば面接は行われず、物理的にも中身的にも立ち話のような流れで「明日から来ていいから」と口約束でしかない手続き以下のやりとりをされてしまい、履歴書を眺めるなり「人手は足りないからいつでも来ていいよ」と言われ。
あまりにもテキトーすぎる印象がありました。結局面接(?)に押しかけた日は少し忙しかったため、2週間後に「水曜と土曜に出られます」と申告しました。
初日。社長に言われたのは
「各部署で各々の作業をやってる人が居るから、何かお手伝いできることはありませんかって自分から言いに行け。ここはそういう所だ。代々そうやってきたんだから」
なんていう話。嫌な予感がしました。
工場といってもコンベアのラインで製造されるようなものは何一つなく、パーツの切り出しから接着なりネジ留めなりの組み立てに塗装まですべて職人の手作業によるもの。作るたび素材から工程まで全く異なるため、そのために刃物で木や金属を切り出したり、つなぎとめる技術が求められているのだろうことが、なんとなくわかりました。
何より人手は足りないというものの、既に全ての行程においてプロだらけなのです。つまり、僕に出来ることなど「アレ持ってきて」に応えるか、作業で出た削りカスの掃除くらいなものです。雑用のなかでもペーペーに出来るものは本当にちょっとのちょっと。もくもくと作業に没頭するオッサン達に付け入る隙はほとんどありません。
そんな中でなんとか勝ち取ったのが、ボンドで木材を接着しながら組み立てる作業。しかしながら大掛かりな割りに一件の作業を1週間ほどで納品してしまうほど腕の立つ手際のいい職人がゴロゴロ居るため、そのときにたまたま入っていた仕事が僕でも出来るものでない場合マジで仕事がありませんでした。半分は掃除が仕事でしたね。また土曜は日雇い派遣登録の人をお願いしているそうで、僕は彼らとボンドを塗る仕事に従事していました。
従業員はだいたい15人前後。シフトがあるらしく、変わりばんこに出ているのか現場は10人くらいで動いていたように思います。その7割くらいを構成している職人のおっさんたちは近所から歩きで来ている人が多いようで、昼間からアサヒビール片手に黙々と病院の入り口に立つ予定のぞうさんを彫っている人、くわえタバコでナイフや彫刻刀を研ぐ人、そんな面々が殺伐な空気を醸しています。
だだっぴろい町工場のゴムシートでできた床に置かれたコンクリートブロックに腰かけ、木材に線を引いたり彫刻を片手に難しい顔をしているおっさん達。今にも味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられてもおかしくない。
どういうわけか喫煙者率が尋常ではないのです。可燃性のボンドを使った接着作業やシンナーで溶いたスプレーの塗装をするとき以外は常に全員吸っていました。僕は当時熱烈な嫌煙思想を持っていたので嫌で嫌で仕方ありませんでしたが、休憩時間や昼休みの終わりに一服入れる時などはベンチに並んでほぼ全員吸っていました。
社長は吸っていなかったけど、おじいちゃんだったので恐らくつい最近辞めたのかもしれないなぁと想像しながら、なけなしの頭をフル回転させて振られた世間話に返したりしてやりすごしました。
僕はゴムボンドがこびりついた手を隠しながら、右半身がキャスターの甘ったるい臭いで、左半身がラッキーストライクのガツンと来る香ばしい臭いのキカイダーになりました。
向かいで柱に寄りかかって斜陽を眺めるお姉さんがきれいで、ピアニッシモの細長い紙巻が似合うなあと考えていました。志田未来に似ていました。
何故こんなところに女性が居るんだろう。そう思うくらいには似つかわしくない可愛い人でした。誰かの親戚なのかもしれない。お姉さんと言ったものの、僕より年下かもしれない。タバコを吸っているだけで未成年かもしれない。他にも僕とそう変わらない年頃に見えるお姉さんたちが出入りしては事務やPCでのデジタル作業をこなしていて、いよいよもって僕は特に歓迎されていないことがわかりました。
5日目には早くもサボり癖がつきました。
自ら進んで箒を手に取り、工場の端から端まで歩いては上手くもないゴミを集め、手にボンドがついたら早めに水で洗い、いつまでも手を擦って、わざと作業をゆっくりとやり、疑問が浮かんでも相談しませんでした。
「こんなはずじゃなかった」という言葉で前も周りも見えませんでした。オブジェの納品をするとき、少し破損してしまいこっぴどく叱られたりと、僕はもう素に戻っていました。化けの皮が持ちませんでした。ぐにゃあ、ぐにゃあと視界がゆがみ、人の言葉が活字となって足元から体を這い上がってくるのが見えます。口にそれを突っ込まれ、僕は何も答えられません。重みで僕は頭を下げます。
それでもその日は、どうしても社長に言わなければならないことがありました。
次の週の水曜日は学校でテストがあるので出られないという話です。昼休み、外回りから帰ってきて遅めのご飯を食べている社長にそれを言うと
「いいよ、それじゃ明日から来なくて」と言われ、僕の時間が止まります。別に自分の都合だけ考えて言った冷やかしではないのです。
意味が解らず「いやいやwww」と答える僕。いつもそうです。
シャカフテ流対人術弐ノ型「笑って誤魔化す」です。ゲージがあるとき、それはオートで発動します。
「いやいやじゃねえよ、学校なんかいいんだよ。来られないならいいから。行けよ」と僕をあしらいながら、社長はその不機嫌を芋焼酎と一緒に飲み込みます。「はい。解りました。短い間お世話になりました」と僕は軽く頭を下げ、その日の退勤後、指定された給料日まで僕は社長と上手く話せませんでした。
弾みでそういう冗談を言うオッサンやおじいちゃんという生き物は、非常に多いものです。そういった嘘か本当か解らないキツイ言葉を社長から聞かされたとき、理不尽な言動の絶えない父の姿を重ねてしまった僕は「ダメだ」と感じてしまいました。
それからはもう夢を追いかけるとか、技術を培うとか、そういったものの価値が出ない嗚咽のように喉元につっかかってしまって、解らなくなっていました。プラモデルや工作を趣味にしていた僕は、大きなものを作る仕事に携わってみたいと思っていたから接客や販売のような大勢の人が経験したことのある職種よりもこちらを選んだのです。それなりに夢があって門を叩いたのです。
学校なんて行っている場合じゃない!学校を辞めて職人になれるならなりたい!とさえ考え息を巻いていたのに、その日はそれすらどうでもよくなり「やっと開放される」なんてイメージが頭の奥底に張り付いてしまって、ただただ自らの向上心の無さを嗤うことしかできませんでした。
夕方ごろ、休憩室の流しでお茶菓子を片付けているピアニッシモのお姉さんに半泣きでクビ宣告をされた旨を話すと「そういうことよく言っちゃう人だけど、冗談じゃないと思うよ。合わない人と仕事が出来ない人だから言われて辞めさせられた人は前にも居たし、それはしょうがないことだから、また他所でもがんばんな」と元気付けられました。ほんの少しだけ救われました。
その日は定時ぴったりでキリが良く終わり、逃げるように帰り、何故か正直に家族にもそれを話しました。こういう話をするとき、自分の考えに加担してくる家族の意見が、どこかウザったくて嫌いなのに、話さずにはいられませんでした。
「俺ってクリエイターとか表現者を目指してたけど、そのための努力にすら耐えられないんだなぁ」
そんな言葉が浮かんで、上手く眠る心の準備ができませんでした。体は泥のように疲れていたので爆睡しましたが。そうして、二週間半のうち合計五日間の短すぎる夢への旅は終わりました。
思い返せば社長は、僕が専門学生であることを伝えるなり学校をdisりはじめ「お前もあんな詐欺グループに引っかかってんじゃねえよ。ウチのほうがよっぽど技術あるし、面倒見てやるから」なんて言っていたのです。確かに私立の大学や専門学校は商売でもあり、悪徳業者めいた側面が無いとは言い切れませんが、今すぐ辞めて社長についていったからと言って風向きがよくなったわけでもないはずです。機嫌が取れなくては辞めさせられたでしょう。
月末の給料日、アルバイトの手続きの書類やらが一切無く、あろうことか「働いた日を自己申告し手渡しで貰う」という戦後の復興支援でもやらないどんぶり勘定で給料を出していることが判明し、呆れて正直に申告したところ、何故か最低賃金以下の自給で働かされていたことが判明し、その夜はツイキャスで200円くらいのウイスキーの小さいボトルをお湯で割り、ベロンベロンに酔いながらブチ切れた記憶があります。
以上。
今回の給与:28,700円
ここまでの合計金額:
39,700円
─じゃあな。
無題
※衝動日記です。僕の不適具合がたらたらと紡がれるサマが見たい方はまた今度お越しくださいませ。
また参考程度に、当記事は13000字以上あります。
──次にこの太字が見えるまで飛ばしてください──
─よう。
就活が思うようにいかず、2月からハロワなんかに通って「どうしても職が見つからない人が適職を見つけられるようになるための検査やカウンセリング」みたいなものを受けています。ネタが溜まったらこれについても書こうと思います。
今日は明るい話。
シャカフテたるもの、どうせオタクでない生き方をするにはロックンロールをやるくらいしか無いのだから、であればオタクとしてゲーム、アニメ、映画、漫画などは貪欲にあちこち手をつけて然るべきというのが僕の信条としてあります。
定期収入はないので、面接など用事があるときに親から貰った運賃のお釣の100円で借りた映画を見ることもあるし、テレビ放送があれば録画もするし、年に数回は中高生時代に貰ったいくばくかのおこづかいが詰まった預金から時々1000円を引き出しては不死霰先生とR氏が中心になって定期開催しているMinecraftの身内企画「汚物弾建設」に参加──
(街づくりをする皆に馴染めず離れで採石所を掘っているだけで、時々Twitterでブロックさせて頂いた方に狙撃される様をTwitterに晒され『これじゃ裏サイトやモバゲーで陰口を言われ続けた中学時代と一緒だな』と独りごち、何もやり返せないので黙って石のツルハシで穴を掘り続ける)
──するためのプレイステーションPlusにチャージするプリペイドカードを買おうか、それとも結局1巻だけ買って手をつけていない「姉なるもの」の続きを買おうか。いやあの漫画は公式がTwitterで全話無料公開なんていう超良心的な展開をしているし自分が買わなくてもかなり売れているみたいだから今は自分の経済的な問題を優先するために買わずにいてもバチは当たらぬだろう。いや待てよ?今日は遊ぶ金を引き出したじゃないか?このお金はどうしよう・・・・・(この後TENGAが立っている本屋に入り一番安い穴を購入)
なんて生活をしていたし、今でもだいたいこんな感じです。
で、年末に母親が大好きな「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」をプレイするため、念願のNintendo switchを購入してからこっち、勇者が昼寝をしている合間に僕は「モンスターハンターダブルクロス Nintendo switch ver.」(MHXXNS)をプレイしています。
去年の夏の発売日、ガンプラの購入で貯めた2年分の電器屋のポイントや予約特価などありったけを使い、3500円ほどの出費で手に入れたものです。
その金は写真つきの身分証明書を持たずゲームすら一人で売れない僕の頼みで「友人が飽きたゲームを売るついでに一緒に僕のゲームも売ってもらう」という年上のいとこを持つ小学生のような真似をして手に入れたもので、それはもう成人してから10番目くらいに惨めな経験でした──
──ここから本編です、上は読まなくてもいいよ!──
なんやかんやあって、最近「モンスターハンターダブルクロス Nintendo switch ver.」(MHXXNS)にお熱です。特にXシリーズは前作のMHXから続けてもっともハマッておりXシリーズ二作の合計プレイ時間がようやく1000時間、HRが200を越えてしまいました。
モンハンというとPS4の「モンスターハンターワールド」(MHW)にお熱の人が圧倒的多数ですね。イビルジョー参戦したし。
だいたい同年代のフォロワーも「ポータプル2ndG」(P2ndG)「ポータブル3rd」(P3rd)あたりは一通りプレイしていたようですが、任天堂ハードで発売されるようになってから7年ほど全くモンハンに触れていなかった人が多く、ようやくプレステのパワーを生かした美麗で処理のすごい最新環境でモンハンができる!今までの糞グラで進化も無い3DS暗黒時代なんだったんだよ!やる気せんわ!なんて意見が散見されます。
僕はそれを見て「う~んそうかなぁ」と思っています。暗黒時代の集大成たるMHXXNSも完成された面白さがあるんですよ。
ていうかP2ndGが10周年ということに驚きつつ、3月18日にMHXXがようやく1周年を迎えた(NSなんて8月25日発売なので半年ちょっとしか経っていない)ばかりなのでそれも加味したうえでまだまだ最新作だし楽しいゲームですよいうことを言いたい身内のオタクに向けて言いたいわけです・・・
ちなみに僕は貧乏なので、MHWはβテストしかプレイしていません。
それに、Xシリーズって動画なんかでも「はえ~今のモンハンってジャスガもジャンプもできるんすね~」「操作もシステムも複雑すぎて何やってるかわからないゾ・・・」といったコメントがものすごく多くて、やはりPSP世代でXシリーズやらずに終わった人が多数居るんだなぁ、悲しいなぁと思っています(出典:XXハンター、平野店長とMHXXなど)。
そんなわけで、MHWの革新的かつ「こういうゲーム性を一番モンハンに求めていた感」に痛いほど共感しつつ、今なおTwitterで口すっぱく言っているMHXXの感想、なによりそれをやって欲しい訳を書いていきます。
で、さらに言いたいのは、不満点や3DS特有のとっつきにくさは基本MHXXNSで解消されているということ。
まずは3DSのモンハンがPSPに比べて実際のところどうだったのかという話。
・操作感
まず、主に3DS時代のモンハンに手が伸びない7年を過ごした人の共通した疑問として「やりにくそう」「今までと操作感が変わるのが辛い」というのがあるでしょう。
プレステ時代のモンハンの代名詞である「モンハン持ち」が出来なくなったという懸念ですね。
モンハン持ちとは、左手の親指でアナログパッドを動かして移動操作を行い、同時にカメラを操作するために人差し指で十字キーを押すというクソマゾいコントローラーの持ち方。
独特な持ちかた故、慣れるまでは割と高等テクニックだったと思うんですけど、当時はみんなやってましたね。
結論から言うと、ハードが3DSになってからはモンハン持ちが不可能になりました。
アナログパッドと十字キーの配置が上下逆になったためです。また設定で十字キーとアナログパッドの操作を入れ替えることも出来ません。これは3DSもswitchも同じ。
十字キーだけでカメラを回すのはちょっとキツイな、と思ったのか、これへの対処としてはカプコン側から三つの新要素が追加されました。
1.ターゲットカメラ
Lボタンを押すと普段はカメラが背後に向き直るカメラリセットを行いますが、ONの状態でボタンを押すとカメラがロックオンしている大型モンスターに向き直ります。ナルガクルガやリオレイア希少種などの左右に回りこんでは惑わせてくるモンスターに対して、システム面の進化により狩猟難易度が下がったといえます。いつでもOFFにできますし、乱入や同時狩猟の際もどちらのモンスターをロックしているか、いつでも下画面でチェックできます。この機能、後に「モンスターハンターフロンティア」(MHF)とMHWにも実装されていますね。
このおかげで周りの安全確認など微調整以外に十字キーでの視点操作は殆ど行わずとも快適にゲームが楽しめます。剣士はね(後述)
2.仮想十字キー
3DSのシリーズでは下画面にメニューショートカットの機能があり、狩猟中の上画面を圧迫することなく連打するだけで調合が出来たり、生命の粉塵や秘薬のような咄嗟に使いたいアイテムショートカットを好きに配置することが出来ます。そのひとつに十字キーがあり、視点の調整が可能となるわけです。
↑こちら、既存据え置きハードと同じように右手の親指でカメラを操作することを想定した配置。
正直、初めて店頭試遊品で3Gを見たときは笑いましたね。
こんなん使いやすいわけないじゃん・・・
ダンレボのマット踏むほうがマシ。
それでもゲーム自体は面白いのでどうでも良くなりましたね。使いましたとも。カメラのあった部分だけ下画面がヘコんでいます。僕はこのせいでMH4、MHXとガンナーやらなかったです。流石にこれで照準は無理。
まさかというべきか、やっぱりというべきか、オプションアイテム。
3DS一作目の「モンスターハンター3G」(MH3G)発売に際して現れた冒涜的とすら言える代物です。実物をご覧ください。
↑この中に3DSをセットします
これはつまり、「外付けの右スティック」。
3DSというハードに心底呆れたデザイン、最高。モンハン暗黒時代と呼ばれるのも仕方ないだろ。不明なユニットかよ。
これにより「左スティックでハンターを動かし右スティックでカメラを操作」という今日のアクションゲームでごく当たり前のことが可能になります。
モンハンはPS2時代から右スティックがありましたが、当時は倒す方向ごとに攻撃が割り当てられておりカメラ操作はやはり十字キーであったため、HD版やPCにパッドをつないでプレイできるMHF以外では初めて携帯機で右スティックが使えるというアドバンテージが得られます。
↑デカくてポーチに入らなくなるの草
MHXがやりにくすぎて500時間目あたりに500円ほどのジャンク品を購入したのですが、ぶっちゃけこれがあって初めてまともに問題な全ての操作が出来るなと思います。本体のみでガンナーをやっている奴はマゾ。
調べてみたらNew 3DSLLなど全機種向けに出ている模様で、HORIなどのサードパーティからは「モンハン持ちができる左手人差し指用拡張スライドパッド」なんていうやべーやつも出ています。措置としてはそうかもしれないけど、そうじゃなくね?
この商品の反省があってか、New 3DS以降のNewシリーズには標準でZR/ZLボタンのほか、ABXYボタンと下画面の間に右スティックと同じ働きをする「Cスティック」が作られ、拡張スライドパッドをつけた状態と似たようなボタン配置になりました。
友達のNew 3DS LLでモンハンをやったことがありますが、癖があって硬く、入力しやすくはないです。
そんでもって、MHXXNSのカメラ操作は普通に右スティックで行います。
ZR/ZLで横回転だけ出来たり、十字キーなど他のボタンに割り当てることも可能で、設定の自由度はMHWとあまり遜色ない操作性を発揮しています。
つまり超やりやすいですね。PSP時代の純粋な上位互換って感じ。
付属コントローラーのJoy-conはかなり小さいため、Nintendo Switch Proコントローラーを買う選択肢もアリ。
結論「モンハン持ちは滅びたものの最終的に普通の操作ができるっちゃできるし、switch版ではほぼ解消されたから心配せずMHXXNS買え」
おまけ:カメラ操作の改善で一番嬉しかったのは、MH4から段階的な切り替えでなくスムーズな上下移動が可能になったことですね。高低差が目玉要素だったからかようやく改善されました。
・グラフィック関連
まずソフト内の表現力。たびたび復活したモンスターのモデルやエフェクトが新しく描き直されていたりと、明らかに綺麗になっています。表現できるポリゴンの数が増えてモンスターの表情が豊かになったり、炎のゆらめきやキリンの雷がド派手になりました。とくにMHXXの毒属性攻撃エフェクトは必見です。モワッと出る霧の美しさはMHWに匹敵するレベル。
一方回復薬などのアイテム使用やバフ関連のエフェクトが派手で味方にも解りやすくなったものの、MMORPGみたいにうるさくなってしまったところが賛否両論っぽいですね。
解像度に関しては、3DS自体のそれや処理性能がPSPより高いため、見やすいです。画面自体は一回り小さくなったこと、カメラがハンターから若干遠くなり、若干見下ろした構図がデフォルトになったこと(設定で変更可)が「グラが下がった」と言われる原因なんじゃないかなと思います。確かに風景を含め小さく見えるものが増えました。遺跡平原に張り巡らされたツタがチープすぎて「お好み焼き」呼ばわりされているのも理解ります。自宅で装備を整えたりしているぶんには気にならないので、PSPに比べて汚くなったということは流石にありません。
個人的に嬉しいのが、PSPにあった画面全体のジリつきが断然マイルドになったため、目が疲れにくくなったところ。New 3DS LLあたりでプレイするなら全く問題ないでしょう。あっ、3D機能は要りません。めちゃくちゃ酔います。いつも「このグラでゲームさせろ」と言われていたオープニングが3Dを生かした演出になっているので、それだけは見る価値があるかも。MH4GのOPは屈指の名作。今すぐYouTubeの公式で見ろ。
やっぱグラでMHWには勝てないけどな・・・
またどういうわけか、3DSのXシリーズだけ文字が小さく滲み、クソ見えにくくなりました。漢字やアルファベットの小文字どころか、濁点と半濁点の区別もつかない始末。MH4では殆ど気にならなかったので、Xシリーズのものは書式の指定ミスがあったのではないかと思うほど。しかも会話をしなければフラグが立たない場面が非常に多いので本当に苦痛です。
おまけ: MHXXNSは最大1080pで遊ぶことができ、Youtubeの公式番組曰く、高画質版に際して新しく貼り替えているテクスチャや新しい風景関連の表現、演出もある模様で、MHFやその他HDで遊べる作品同様かなり綺麗なグラフィックが堪能できます。画面表示もHD版にふさわしく大きすぎず小さ過ぎないものが使われ、特に不評だった文字は完全新規のものが導入されており全く不自由なく見えます。影がついていて景色に埋もれず、クエスト中もはっきり読むことが出来ます。買うならswitch一択。マジで
一方、ハンターに少し問題があります。武器のテクスチャだけ何故かPS2時代から全く進化していないと感じるほど浮いており、HD化に追いついておらすガビガビです。例えばコチラを見てましょう。
防具は現在MHXXのみに登場する「ネセトシリーズ」のガンナー装備。
全体的にきらびやかな色合いも、袖の曲線やトゲの表現も3DSで完成されていたようで、2017年現行据え置き機のグラフィックかというと少し疑問ですがHD化に際してはさして問題ないレベル。
下衣の白い布部分なんて、織られた模様がかなり綺麗です。これ3DSの頃から表現されていたならすごい(僕はMHXXNSから入ったので知らない)。
で、こちらが武器。ディアブロスのへビィボウガン「モラクディアーカ」なんですが、すでにポリゴンの少なさ、なによりテクスチャの荒さが目立ちます。
PS4のDOOMに出てきたクラシックエリアかと思うほどの雑さ。銃口なんて四角形。64のゲームかな?
ちなみにキャラメイク時のハンターの顔つき、髪型のクオリティもwiiの「モンスターハンタートライ」(MH3)、あたりから全く進化していないと思います。4あたりで物理演算が強くなりマントや髪が揺れやすくなったものの、基本的なモデリングにテコ入れがあったの、MH3とMHWだけじゃね?流石に使ってるフォーマットが古すぎるだろ・・・
しかもwii UのMH3GHDでは高画質化に伴いポリゴンが増やされたり、大型モンスターなどは新規の綺麗なテクスチャに貼り替えられていていたらしいので(動画で確認したけど超綺麗じゃん・・・)以前できていたことが最新作でやれていないことにショックを感じます。
結論「グラフィックはPSPに比べてかなり綺麗になり、ハードにあわせて表現が変化したけどもっと綺麗にできたんじゃないかと疑うレベル」
・ゆうた
認知度が高いので解説不要でしょう。
基本無料かつオンライン前提ゲーなので、呆れるほど地雷が増えました。
「でぃのばるどのくえはって」とのたまうゆうた
スキルや仕様への理解が全くないままHR100を越えているゆうた
チャット打つのが遅すぎるし日本語がヘタクソすぎるゆうた
「改造ってどうやるんですか」という部屋を立てるゆうた
ゆうたに悪魔猫と思しきデータを配るゆうた(マイオトモの配信が可能)
お兄ちゃんのデータを借りているであろうゆうた
ネットで出回っているのか、あらかじめ素材がMAXの「ハンター」を名乗るデータを使っているっぽいゆうた
それを実況配信しているゆうた。
4分の1くらいがゆうただと言っていいです。
また自分をゆうただと思っていないタイプの気取りマンにも会えますし、粘着されかねません。
3DSになってからはまともなプレイヤー3人を確保するのも至難のワザ。
これはやっぱり、「そういう時代」です。
多分、いいトシしてモンハンやってる俺等の妥協も必要なんですよね。
言葉の通じそうな子がいたら手を差し延べてみるのもアリ。ダメならユーザーをブロック。二度と会わずに済みます。
ゲーム全体の難易度は高くない(基本はP3rdと同じくらい。最終的にはシリーズ最高レベル)ので結構ソロでもなんとかなりますし、フレとやれば済む話。
また、ゆうた達は3DS版をプレイしている可能性が非常に高いです。MHXXNSには同じくswitch版を遊んでいる人の部屋しかマッチングしないようにする設定が可能なので措置はあります。ハードの仕様上、3DSのプレイヤーとはフレンドになれないのもある意味救いですね。Switch版を勧める理由のひとつ。
さて、肝心な部分は多分ここまでですね。
ここからは「何故今になって“お前ら”にMHXXNSを推しているのか」という話をだらだら書いていきます。Twitterに書くとただただブロックミュートされるのでここに全部詰め込みます。
・そもそもPSP世代のカムバックをコンセプトに作られている
カプコン公式の売り上げランキング曰く、全世界爆速で売れてしまったキラータイトルMHWを除けば、モンハンはP3rdが最も売れていたそうです。やはり世代である“お前ら”が愛してやまなかったモンハンはP2nd~P3rdだということは間違いないでしょう。
そんななか、MHX、MHXXの「Xシリーズ」は、PSPを最後に離れてしまった人向けに、久しぶりにモンハンの世界に戻ってみたくなる作りになっています。プロデューサー陣も3DSになってから交代したそうなんですが、今作で戻ってきているらしいですね。
カムバック要素1:完全に一新された狩猟環境から回帰している
Xシリーズでは、飛行船で大空を飛び回る考古学研究所で働くハンターが主人公をやっています。
この研究所はXシリーズに登場するいくつかの新フィールド、新モンスターの調査を目的としているのですが、その過程でいくつかの大陸や村を転々としつつその地での事件も解決していくことになります。
その村々が何を隠そう、ココット村、ポッケ村、ユクモ村です。
実際に村クエを消化するなかで村を訪れることが出来ます。綺麗に描き直されたHD画質で。音楽も一部打ち直し(もしかしたら生音?)の豪華調整。
↑ココット村。ヒーローブレイドあり。
↑ユクモ村。温泉が改装中らしいので足湯が開放中。
主人公は過去作と別人であるものの、当時のハンターの自宅は駐在する主人公のために解放されており、アイテムボックスで着替えたり、ベッドで寝てセーブをしたり、加工屋に武器を作ってもらったりできます。つまり村クエをやるなら普通に住めるってことです。ポッケ村の眠くなるBGMにうっとりしながらティガレックスやナルガクルガを狩りに行くのもいいでしょう。ネコートさんも出てくるよ。
またゲーム内の時間が当時から数年経過しているようで、各村のキャラからそこに暮らしていたハンター、つまり過去作主人公が今どこでどうしているのかを時々聞いたりできます。こういうのに弱い人はハマるでしょう。
ポータブルシリーズだけでなく、ナンバリングタイトルのキャラクター(モガ村の村長とか)もたまたま他の村に買出しに出かけてきたり、クエストの依頼を出していたりするのが確認できます。こんな奴居たなぁって感傷に浸ったりできるの、めっちゃアツくない?
そしてなによりも各村の近隣フィールドが復活。4Gから“復活” “復帰”に力を入れ続けた結果、ポータブルシリーズに登場したフィールド、モンスターがたくさん復活しています。森丘でレウスとランポスに卵を落とされたり(卵運びがキークエじゃなくなったよ!)、渓流でアオアシラとハチミツの取り合いを堪能できます。「終焉を喰らうもの」のように当時と同じタイトル、同じシチュエーションのクエストがたくさんあり、ニヤケが止まりません。採取や段差などハンターの動かし勝手がだいぶ改善されているので、当時よりストレス無くプレイできることに喜びを感じたりするもよし(水中戦はないし快適さでMHWには勝てないけどな)。
というか参戦モンスターの数が尋常じゃないです。
P3rdなど3シリーズではイャンクックをはじめ殆どの登場モンスターが入れ替わる事態がありましたが、4以降のタイトルでは新旧モンスターが程よく参戦しており、集大成のMHXXではいいとこ取りの極みにさえ到達しています。
亜種が登場しない(リオ夫婦希少種、後述する特殊個体の一種である二つ名モンスターは登場する)にも関わらず、105種も居ます。歴代メジャーモンスターはもちろんのこと、変わらないウザッたさを堪能できるドスイーオスやガノトトス、水中戦廃止後新技まみれでまさかの復活を遂げた海竜ラギアクルス、同じBGMとパワーアップした演出が待っている歴代ラスボス、大幅リメイクされたラオシャンロンやミラボレアスなどの大型ボスが集結しています。世界がヤバイ。
それに対して4シリーズから続投するたくさんの新モンスターに目新しさを覚える間もなく、なんと看板モンスターがXシリーズだけで6体も居ます。それプラスXシリーズから参戦の新モンスターも居るので、それはもう途方も無いクエスト数。しかもG級まである始末。彼らの武器、防具だってちゃんと登場しているどころか既存モンスターのマイナーチェンジ版まで新登場しているので1体につき2種類以上防具があったりと、無限にオシャレやスキルの吟味が楽しめます。
カムバック要素2:復活、オマージュ以上の新要素
本作は「クロス」「ダブルクロス」とあるように、ナンバリングではない外伝的な位置にあるタイトルです。
それをいいことに、ナンバリングじゃ挑戦的すぎてやらないだろうなぁといった要素まみれのバカゲーと化しています。いい意味で。
新要素:狩猟スタイル
多分一番大事な気がするところ。
XXハンターなどの伸びる動画を見ていて一番気になったのが、最初のほうに書いた「はえ~今のモンハンってジャスガもジャンプもできるんすね~」「操作もシステムも複雑すぎて何やってるかわからないゾ・・・」みたいなコメント。
あれは正確に言うと、そういうこと『も』出来るようになったという感じです。
Xシリーズには『狩猟スタイル』というプレイヤーの個性を引き出すアイディアが採用されています。
これは、スタイルごとに何かのモーションと引き換えに、固有モーションやゲージが追加されるシステムです。それぞれ武器種と別に決めることができるため、組み合わせ次第で同じ武器種でもスキル構成や立ち回りが全く変わります。このシステムが、既存の最適装備という概念を覆すものとなっており、めちゃくちゃ奥が深いのです。武器種と合わせて『ブシドー太刀』『ブレイヴへビィ』『レンキン片手』なんて呼ばれます。
『エリアル大剣』を例にしてみましょう。
過去作の常識では
「抜刀溜め斬りを弱点に当ててローリング、すぐ納刀」
という一連動作が最適解であったため、スキルといえば
溜め時間が短縮される「集中」
抜刀攻撃がクリティカルヒットしやすくなる「抜刀術【技】」
良切れ味≒高ダメージが期待できる「切れ味レベル+1」
が“三種の神器”と呼ばれていました。
ところが、エリアル大剣はそもそも溜め斬りが出来ません。
その代わりにエリアルスタイル共通の固有アクション「踏みつけ跳躍」が可能で、周りに居るハンターやモンスターの体を踏みつけ、空中から大剣を振り下ろす際に溜め斬りが可能になります。
溜めモーションのまま着地すれば勝手に最大の溜め斬りを出せ、そのあとローリングをすると再び相手を踏みつけることが出来るため、抜刀しっぱなしで相手に密着し続け、剣を振り下ろし続けるのが仕事となります。今までと全く違いますよね。
そのため求められるスキルが変わってくるので、既存のテンプレや常識の殻をやぶったスキル構成が実現できます。
こういった新要素が、プレイヤーごとの「あれやってみてぇ」「初めて使ったけどこの組み合わせめっちゃ楽しい」という気持ちをかき立てるものになっています。また強武器、弱武器と同じように、武器次第で強スタイル弱スタイルがあります。特定スタイル一択といっても過言ではない武器種もあるので、ゲームバランスはぶっちゃけ良くはないです。ブレイヴへビィ最強!
ちなみに平野店長の動画に出てきた太刀にジャストガードのような当身判定があるのは『ブレイヴ太刀』、XXハンターがバッタのように跳ねているのは『エリアルガンランス』です。バッタだって使い手次第で強いので完全に風評被害。
また、従来の普通の操作が『ギルドスタイル』、2ndGまでのシンプル操作を再現したものが『ストライカースタイル』にあたるため、伝統的でプレーンな狩りも楽しむことが出来ます。武器種次第でギルドスタイルが最弱まであるけどな。
まだあるよ。
↑ジャンプしているのがエリアル大剣。野良だけどちっちゃいし名前出てないからゆるして
新要素:狩技(かりわざ)
僕がバカゲーと呼ぶ由縁。簡単にいうとゲージを溜めて放つことで双剣の鬼人化をもっと掘り下げたような自己強化技、必殺技、特殊効果などが使えます。このシステムのおかげで、少しゲームのイメージがガキっぽくなった気がしないでもない。好きだけど。
あらゆる状況からキャンセルで無敵時間のある長距離ジャンプに移行する+何故か一瞬で納刀するクッソ便利な技『絶対回避』、
次に放った一撃の威力が激増する大剣専用異能バトルものっぽい狩技、
回復効果のある機械をその場に設置してみんなを回復できるものなど。
砲撃の反動で前方にダッシュするガンランス専用技とか、ボウガンに巨大な鉄杭を装填して突き刺す泥臭い技なんかもあります。
これ、クエストに行く前に防具などと一緒に装備しておくんですが、幸か不幸か装備しないメリットが無く基本明らかな出し得なので、使わない手がないんですよね。
他人の装備している狩技も集会所で簡単に見られる関係上、「狩技使わない派、装備しない派」というのは頑固な地雷でしかないため、100%過去作と同じ狩りをするわけにはいきません。もしこの記事を読んでXシリーズやろうかなと思ったオタクが居たらそこは許して慣れてもらいたいところ。
大切なこと:3DS版ではなんと、下画面タッチによって発動することになります。超使いにくいのでボタンで発動できるswitch版をおすすめします。
それに携帯モードでは画面タッチでのキーボードを使ったチャット、TVモードでは市販のUSBキーボードにも対応しているので非常に快適です。3DSのタッチペン式キーボードは本当に苦痛。
新要素:ニャンター
バカゲー要素その2。オトモアイルーがプレイアブルキャラになりました。
普通のクエストにもほぼ全部参加できますし、オマケにニャンター専用クエストも追加されています。
アイテムが使用不可になり回復手段が乏しいかわりに、探索や採取がラクになったり自分で爆弾を投げられたりバフ笛を吹けたり、攻撃モーションなんかもニャンター用に比較的素直なモーションが作られています。ちょっと使いにくいけど、新要素として複雑すぎない良好なシステム。オトモというと昔は厳選が地獄だった気がしますが、猫飯(P3rdでいう温泉の効能やドリンク)を作る猫がP2ndシリーズと違ってNPCになったこともあり、あんまり気にならないレベルまで緩和されました。
当初はお遊びのオマケ要素と侮られていたんですけど、やりよう次第ではクソ強いです。「ブメ猫」というブーメランでの攻撃に特化したスキル構成のオトモの拘束力や火力が話題になってから、MHXの集会所が「ブメ猫ください」で溢れ返った記憶があります。お手軽希望かにわかか改造疑惑のプレイヤーが多すぎるので僕は猫の人断るようにしてます。
新要素:やりこみ要素としてふさわしく、強制もされないエンドコンテンツ
Xシリーズバカゲー要素その3でもある「二つ名モンスター」の存在。
特殊許可クエストという通常の条件では受けられないクエストに登場します。
設定によると、モンハン世界の人達が畏怖を込めて二つ名をつけた特殊固体だそうですが、クエストを受注するたび無限に戦えます。MHFでいう辿異種みたいなポジション。「怒り喰らうイビルジョー」「猛り爆ぜるブラキディオス」のような通常特殊固体はまた別に居ます。
大きな特徴として、元となったモンスターと一線を画した戦闘力、凶悪なデザインが挙げられます。世界観や生態系をガン無視したカードゲームのモンスターといった感じで、名前も「黒炎王リオレウス」「鏖魔ディアブロス」なんていう始末。えぇ・・・
普通のクエストと同じく下位からG級まであり、どんどん隙が小さくなったり2段攻撃が3段攻撃になったり、アイテムを持ち込めないクエストが出てきたりしてまさに腕試しといったところ。それをいいことに、根性破りや納刀してダイブした先に次の範囲攻撃が来るような糞技を使ってくるヤツが居ます。特定スタイルの回避手段や絶対回避を使用しなければほとんど避けられない即死コンもあり、MHFに片足を突っ込んだゲーム性。Fに比べれば~なんて話をするとキリがないし苦行なので僕は100回も行ったことがありません。
なおこのシステムのいいところが、普通の攻略ややりこみに彼らの固有素材が要求されない点にあります。
武器はとても強力でボーナス性能まであるもののある意味原種のマイナーチェンジ版に留まっているし、極めて強力な防具もあまり尖ったスペックをしておらず強化し終えた一式でなければ発動しないスキルがあるため、おすすめ防具などにあまり挙がりません。一択でないのは良調整。もちろんにわか着用者が居なくもないですが。
このエンドコンテンツあってか、本編で追加された新規モンスターが非常に「良モンス」揃いです。逆に意図して「糞モンス」化した「獰猛化モンスター」という避けられない新要素が糞なんですけどね。
新要素:新スキル構成、防具合成による「見た目装備」の装備自由度
エリアル大剣の話で、武器種ごとに決まったスキルという概念が緩和された話をしましたが、いざ装備を組むとなるとどうせ特定の防具、特定戦法が猛威を振るっていることは想像に難くないでしょう。
あえて回答するのであれば、もちろんそうです。
ですが、バランスが崩壊してなお趣味構成、趣味戦法でオンラインに来る人は最終的にかなり居ます。
防具ごとに発動するスキルの数や装飾品スロットがかなり多めになったからです。かんたんな補助スキル込みで5~6くらい発動できます。
また先ほどグラフィックの話題で画像を紹介した「ネセトシリーズ」のように、「ろくにスキルポイントがついていないが装飾品スロットだらけでかつお守りのスキルポイントを倍増させる」という特殊な効果のある防具が出てきたので、ネセトを着ている全員が全く違うスキル構成をしていたり、まさに十人十色を体現したシステムになっています。
そしてなにより全ハンターが長らく待っていた「防具合成」というシステム。
防具の見た目を好きなものに変更できます。中身はかっこ悪いキメラ装備や好きじゃないテンプレでも、見た目だけ統一感のあるお気に入りの一式にしてみたり、コスプレをしてみたり、過去作で猛威をふるったテンプレを再現してみたり、有名な地雷装備になりすましたり出来ます。プレイヤーのステータス画面をチラ見するだけで発動スキルや猫飯効果と一緒に合成前の防具をチェック出来るので、互いにいたずら感覚で可能。
↑ぼく
防具の合成には専用の通貨を消費するものの、普通にやっていれば貯まっていたり、意識すれば好きなクエストでマラソンも出来るので、はとんど気になりません(僕は合成しすぎて足りないけど)。
イベクエのコラボ装備や二つ名モンスターも合成可能なので、全ての防具同士を合成可能(だったはず)です。
これだけでMHXXはもう500時間遊べますね。
結論:めっちゃ自由になったり、ある意味タガが外れていいバカゲーと化した。
新要素:萌えキャラ
賛否両論点。
拠点のある施設の運営をしているキャラが萌えキャラ揃いで、人を選びます。
発売当初はファンアートなんかも投稿され、シリーズ屈指の人気を誇ることになったのですが、問題はこいつらがゲームのエンディングに登場するという点(気になったら「トラベルナ」で検索しろ)。
村クエ下位のEDが彼女による「恋ダンス」のようなものとなっています。従来のEDって平和になった村の感人達がハンターを迎えてくれ祭りなんかをする感傷的なものが多かったので、度肝を抜かれたりドン引きした人が多いと聞きます。
僕はぶっちゃけ好きなんですが、モンハンにこんなの求められてないだろ感も否めない。
MHXXはストーリーが続き村クエが上位まであるので、そちらでも追加された新EDを見ることになります。こちらも恋ダンスてきなアレ。
XXハンターの配信では、G級以降に集会所として使うことになる集会酒場のBGMが終始コレになっており、多くの未プレイのホモの兄ちゃんが「えぇ・・・今のモンハン集会所のBGMキモすぎだろ・・・」なんて嘆いている様子がみられました。
一応弁明しておくと、集会酒場にはジュークボックス機能があり、その中にEDテーマほか彼女らの歌を流すことが出来るというだけで、初期設定では従来のケルト調っぽい新曲が流れています。メドレーになっていてどれも良曲。
ちなみにラスボス初撃破、HR解放後からココット、ポッケ、ユクモ村の集会所テーマを流すことも出来ます。クッソモチベ上がりますね。
おまけ:他にも採取の硬直が減り長押し自動になったり、間違えて張ってしまった罠を自分で壊すことができたり、後のMHWに受け継がれているストレスフリー要素が3DSの頃からどんどん追加されているので、MHWとまではいかないもののPSP時代に比べれば非常に快適なゲームです。
もうなくなっちゃった要素
いくつかあるのですが、もう書くのがダルいのでサラッと流します。
生活感
めちゃくちゃなくなりました。
モンスターの狩猟クエスト報酬にフィールドゆかりの虫や鉱石なんかが比較的まぎれやすくなった影響で、昔ほど特定素材目当てに素材ツアーを周回したりはしなくなった印象があります。プレイヤーの要領次第なところもありますが。
お守りを掘り続ける炭鉱夫の仕事も、ピッケル担いで火山を周回するのではなくモンスターの狩猟が最適解になったため、もっぱらの狩りゲーと化しています。
農場が廃止され、交易というシステムに変わりました。
旧作の村の農場にも入れません(集会所も新施設になったので入れません)。
農場にモンスターのフンを持ち帰って草をたくさん育てたり、ネットを海に放って魚をたくさん捕まえたりする過程が極限まで省かれ、あらかじめ「これとこれとこれが欲しいからポイントで買ってきて」と指示を出すと、クエストを進めている間にベンチ入りしているオトモがバックグラウンドで集めてきてくれます。
店頭で日用品をほとんど調達可能なほかにも、ギルドチケット類に鎧玉各種、商品を購入したりもできるため、特定クエストに何度も足を運ばずに済みました。
MHXXのみ生肉や高級な状態異常弾などを購入でき、かゆいところに手が届く新しい施設も追加されたため、採取でしか入手できない消耗アイテムはほぼゼロに。
↑こんなかんじ。行商人のようなシステムで、半額セールやレアな品が並ぶ日が入れ替わります。調合済みアイテムの品揃えがいいので、消費アイテムの資源調達が簡略化されています
久しぶりに話しかけるだけで何故か生命の粉塵を50個くれる猫が居たり、ハチミツや弾丸の素材となる木の実をウインドウ上の作業だけで量産しやすくなりましたが、だいぶ味気ないですし、これを担当するNPCが目立たないため交易というシステムを知らず「クエストでしかハチミツやケルビの角を入手出来なくなった」と勘違いしている地雷が冗談じゃないくらい居ます。クエスト中に立ち止まり回復薬を6回くらい連続で飲んでいるのですぐにわかります。
交易と別に、各フィールドにモンニャン隊を送り込むことでオトモ装備の端材やモンスターの甲殻、紅蓮石あたりも勝手に集まります。ちょっとコンビニエントすぎるかも。
こんな要素がほかにもちょいちょいあるおかげで、かなり狩りにウェイトが傾きましたね。ちょっと寂しいという気持ちとMHWとで住み分けられてるからいいんじゃあないかという気持ち、両方あります。
なんやかんや言って既存エンジンで作られる最後の作品かもしれないし、折角のナンバリングでないタイトルに恥じないはっちゃけ具合を存分に発揮出来ているのでこれはこれで楽しいですよ。ボリュームはG級分を差し引いても最高レベルですし。ファンディスク的な認識で楽しんでもらいたい。
僕は10年以内にMHWをフォーマットに狩猟スタイルやニャンターを実装させたバカゲーがまた出ないかなとすら思っています。
クソ長くなりましたが、だいたいこんなところです。ここまで読む人が居てくれるとはちょっと思えないし、これを読んでMHXXNSを始める人が居るのかと訊かれると自信がありません。更新通知もTwitterには載せずにおきます。見かけたら読んでください。
ただ、MHWにひととおり飽きた“お前ら”が今から新しくMHXXNSを始めても悪くない理由は大いにあるし、アクションゲーとしては最高傑作まであるし、人もまだまだ居るから、今からはじめても相当熱中できるよとは言っておきたい。
でも俺と一緒に狩りに出かけようぜとは無理に言えない。そんな感じ。
騙されたと思ってやってみてるけど面白いなぁとか、そんな声が聞きたいのです。もちろんやれたほうが嬉しいですがね。
そのためだけにこの文量。
─じゃあな。
4万の男 その2
前の記事。順番に読んで欲しい。↓
4万の男 その1
※当記事は「追憶篇」カテゴリにあり、原則筆者の経験に基づく内容を記載しておりますが、ほんのちょっとだけ盛っていたり事実とは異なっていたりします。
───よう。
ブログは最悪な気分のときに書くと決めています。
更新が滞っているときは、たいていリアルで上手くいっているときです。
あなたにできることといえば、私の不幸をおかずに飯を喰らうことくらいでしょう。
たまにTwitterで共有して「面白かった」「相変わらず気持ち悪いな」と言ってもらえると、こちらもやりがいがあります。早く広告申請して収益化とかもしたい。
さて、派遣会社からドタキャンに遭うという人生の貴重な旅を経験した少し後。
たまたま知り合っていた目上の方のもとで少しだけお手伝いをしていました。
エンタメ物書きのアシスタントです。いやよかった、目上のクリエイターには多少盛ってでも大げさに「こういうの興味があるんです」「機会があればお手伝いさせてください」と言って回るべきだと思います。
僕だって別に、志望業界に片足を突っ込んだりできているわけでは未だ到底なく、学生時代たまたま「講師の方の知り合いの知り合い」くらいの方の目に留まるために、ずけずけと作品を見せたりアピールしていくたった一度の機会を逃さなかっただけです。
サラリーマンとかステレオタイプにいう「集団の人」になる努力って、特に日本では基本的に「我慢」「忍耐」をコンセプト、源流にしたものが多いと思っていて、僕はそれが心底受け付けないわけですが、クリエイター系は逆に、「言ったら馬鹿にされる」とか「自分は特別じゃないかもしれない」というありふれた気持ちを我の強さでブチ壊していくタイプの努力が状況を打破し、一歩踏み出すきっかけになります。これは惜しんではなりませんし、こっちの努力のほうが性に合っていると感じている人は本当に向いています。まあこの業界にもそれなりの忍耐とか多分要求されるんですけどね。
そういうわけでなんとかチャンスを掴んだわけです。この場を借りてあの人には感謝を申し上げます。
ここではもちろん伏せますけど、当時やらせて頂いたのは、そのジャンルではあんまり知名度がない作品(ジャンル自体はかなりの大規模で今も続いている)のにインスピレーションを受けている一作品。それを書いている作家さんのプロットや原稿そのものの改めての見直しといったところです。
「この作品今の同ジャンルの中ではどうか?」「話に不自然なところは無いか?」「こういった媒体で展開するがそれについてはどうか?」といったことを実際に作者の方と顔を合わせて打ち合わせするもので、全行程が合計1週間ほど。
実労働時間(?)に換算するとおそらく24時間もなく、仕事でもバイトでも割に合わないものの、こちらは人並みの消費者オタク目線での一般論しか語れないので、歩合制のようなものだと考えて給与は妥当だと思いました。ただ昔のアニメとかゲームの知識って本当役に立つなってつくづく思います。酒と煙草とガンダムを押さえておけば、おっさんに気に入ってもらえるというのは本当です。アラサーには攻殻機動隊とカウボーイビバップがクリーンヒットします。
今回の給与:6,000円
ここまでの合計金額:11,000円
─またな。