【お知らせ】更新休止します

─よう。


そういえばブログタイトルを変更いたしました。
が、更新休止を心がけたいと思います。
わざわざ気持ちについて書くので、辞めるときにわざわざお気持ち表明する奴が嫌いって意見もまあ理解はできるが俺も書きたくてしょうがないから書いてるんであって、どうかそこは勘弁して欲しい。読みたくてしょうがない人が詠唱(よ)んでくれ。






・こんなことにカロリー使ってる場合じゃ無ェ

無駄なことをしてきた
ではなく
こう思えるようになるほど回復、上昇志向を得ることができてきたわけで、ならばやってきてよかったな!もうやめたほうがいいかも、書かなくて済むならそれがいい!
という話。



僕の発信欲の本来向かうべき場所は仕事(報酬が発生し、僕以外の誰かも得をし、なんと言っても後で見にきた人が「こんな表現があるなら自分にもやってみたい」と思えること)にできることのはずで、そうあるべきです。僕もそうしたい。



当ブログやTwitterで小出しにしてきたとおり、専門学校で勉強してきたものづくりの技術(あんま言えなくてごめん。このアバターで希望する本職をやる真似はしないことにしているので話せない)でデザイナーや広報のオペレーターとかアシスタントをやり、ゆくゆくは後に続く者を生み出すほどの「作者」になりたかったのですが、どうにも受からず、しかし発信欲だけはあり、どうしようもないのでブログでアイデアちからを発散することにした次第なのです。
鬱病を診断されて結構経つ分いくらか動けるようになってきたこともあり、これをやらなくて大丈夫になったのなら次は卒業したい。



・もうほぼ誰も見てない

最近はどの記事もほかに何もやる気の無い時期、生活のほとんどの時間を割いてダラダラ数日~数週間かけて書いていることが多かったので、陳腐でブレた内容だと思います。
それなりに時間どころかプライドもカロリーも削って綴ったものがほとんど評価されることなく埋もれていくのを見て「これは割に合わないし辞めたほうが今後のためにいいな」と感じました。



いくら好きに書いてドツボにハマる人を待とうが一日に5人。逆にどれだけ趣向を凝らしシャカフテの好みを分析し、読み手を笑わせようと書こうが30人読むかどうかもわからない当ブログ。

【R-18G】トワイライト・ボックスのように、R氏のような顔が広く声のデカいオタクに面白さを見出してもらって、一日二日の笑いが得られて最大風速

(彼が僕のブログについてTwitterで語ってくれてから、数日間で閲覧数が400伸びました。普段は一ヶ月で100人も訪れないあたり個人的には「バズった」まであり、あれ以上のものはもうないでしょう)

という零細極まりなく情けない展開をしているんですよね。



一応昔話なり近年の就活なりネタはそれなりにあって、書こうと思えばいくらでも書けるのですが、時間も心も削ってわざと自らのイケてない醜態を晒して笑いを取るべく、シャカフテポルノと呼ぶべき行為をしても実際反響が無く記事が面白くなかったので、それらのモチベーションが無いうちに、もっとマシな事にリソースを割きたいばかり。



記事をもっとキャッチーなタイトルにしてみたり、Twitterでも大々的に宣伝希望とか書くこともできたはずですが、本活動を自分の本分にはしたくなかった意図もあります。ここはあくまでアイデアや発信欲の墓場。最後の場所。つくりたいけどつくれなかった者としてのSOS。



ヘッダーと本文の間にある
『屁理屈』と呼ばれた言葉が流れ着く場所です。書きた過ぎてヤバくなったら更新します。
という言葉。つまり、ブログ更新が独り善がりな自覚はあったのですが、思っていた以上に一人ぼっちが寂しかったので、今のところこんなところにアイデアを捻り出そうとすること自体が無駄なのです。



・後に続く人も居ない

社会不適合界隈でブログブームがあったことを受けての開設から、まもなく二年が経過しようとしています。現在確認したところ、昨年末にあった一瞬の更新ブームを最後に誰のブログも動いていません。
(R氏なんかは創作マンの本分として全く違う媒体でガッツリ展開しています。Twitterを観測ろ。先にブログを書いていた不死霰は僕がいろいろやりすぎて、切磋琢磨しあう友のようには認識してくれないみたいで張り合いがない)
シャカフテ観察が趣味のオレンジ君が僕の後にブログを始めてくれて嬉しかったのですが、すっかり界隈なりの切磋琢磨(?)があった時期は終わってしまい、誰もが書き甲斐がないことすら忘れつつあるでしょう。



あとに続く者がいなければ、やる意味がありません。それもあって、今はやれません。



まあ、数年以内にまたふざけた内容の就活を経験したり、身の回りでしょーもないことがあったら書き綴るかもしれないし、そのときのフォロワーが面白いと言ってくれたらやりがいもあるので、ブログそのものは消さずにおきます。



以前
あと誰か仕事くれ。前にTwitterで「郡山に風俗代渡してレポート書かせたい」って言ってくれた人居たけど、こんなのでよかったら書くからさ(真に受けています)。報酬5000円くらいでいい。ホント。俺もしかしたら、こういう力しかないから。助けてくれ。助けてくれ。
と書きましたが、これは恥ずかしながら現在も募集中です。金は欲しいです。書くだけよりはるかに生産的なので、小銭稼ぎの手段にしたい気持ちが僅かでもあることを隠さずに言っておきます。



最後に、Twitterで「郡山のブログ面白い」などと応援のメッセージを呟いてくださった方々。社会不適合界隈と全く無関係なフォロー関係でも気まぐれで立ち寄って感想を飛ばしてくださった方々。

本当にありがとうございました。
僕を大丈夫にしたのはお前の言葉です。
これからもよろしくお願いします。



追伸
手帳取得しました。ADHDです。
れんらく

─じゃあな。

【R-18G】メガ・フェスタ・ボックス

─まえがき─


本記事はR-18Gです(ひどく邪悪であるため)。娘には絶対に読ませないでください。


前回の記事【R-18G】トワイライト・ボックスは人を選び、わざわざたどり着いた物好きだけが読んでくれればそれでよかった内容いわばボーナストラックであったため口外自粛をお願いしていましたが、シャカフテの読み物として興味深(おもしろ)いとR氏ほか数人に好評いただけた&自粛を呼びかけても効果が無いため、


本記事の更新をもって
R-18G表記のある風俗レポ系統の記事もリンクフリーとしました。
誰かレビュー書いてもいいんだよ。書けや。


当時は甚だ不本意でした。一度プライドを捨てておもしろおかしく書いたもののほうが評価してもらえると、今までのそうでない素の記事に面白さを見出してくれた人って全然少なかったんだな、手っ取り早く自分がピエロの真似したほうがウケるんだ。片方だけウケちゃうとな…なんて悲しくなりましたね。「役者志望?いい体してんだから脱ぎなよ」とか言われたような、そんな気持ち。


しかしながらTwitterでキレ散らかしておき、後だしでこの対応、その節は申し訳ありませんでした。お手数。


俺、こんなのしか出来ないかもしれない。「何者でもない者」になりたくない一心で泣きそうな思いで書いてるから。いつも読んでくれて、面白いって言ってくれてありがとうな。


あと誰か仕事くれ。前にTwitterで「郡山に風俗代渡してレポート書かせたい」って言ってくれた人居たけど、こんなのでよかったら書くからさ(真に受けています)。報酬5000円くらいでいい。ホント。俺もしかしたら、こういう力しかないから。助けてくれ。助けてくれ。
─俺を忘却(わす)れないで。






─ほんぶん─



これは、痛みの物語。
─闇のぬくもりを知らず、求める、痛い男の
コトダマは修行中である。ナムサン!






張り巡らされたメトロを抜けるなり、その牙城は悠然とあった。
また、個室ビデオ店である。


子供も大好きハンバーグステーキ店の向かい、住宅街を背にしてもなおそれは、隣接する生コンクリートをグオン、グオンと回す工場群と威圧感を並べ、人を寄せ付けない。
されど「あれはなんの店なのか」と疑問を持つことで初めて認識できるような、不思議な存在感を放っている。街の路地裏でおもむろに安いタバコをふかすキモくて金の無いオッサンのように、それは誰もが見えていて、しかし多くの人が見ようとしていないのだった。


『此処は、俺が行くところだ─』


宴のもよおしに際し、まずは駐車場を挟んで右手、実際書店とは名ばかりの桃色スケベマーケットでアイテムを購入してきた。


穴と突起のカーニバルとしか形容しようが無い魑魅魍魎にまぎれそれは、ワゴンセールのコーナーに投げ込まれた800円の桃色極細バイブレーターである。
無機質なブラックに彩られた凸凹の棒。なんでも底面にあるスイッチを押せば6段階に振動し、菊門掘削作業において大変気分が良くなるとのジョークが唄われていた。


これがジョークなどではないことは、誰もが理解しているはずである。
であるのに、この定価1500円の玩具は、800円の烙印を押され、己を誤魔化し、ここで燻っているというのか。


『此処は、俺が往くところだ─』


その嘘つきバイブレータまるで自分のイチモツの写しのように感じられ、それを手に取った。俺はこいつと旅に出る。
ちなみに変に白化したローションが付属していたが、いにしえの竜をも滅する疫病にかかりそうなほどの悪臭を放っていたので使用せずに捨てた。






   ボックスイン
─入店。






自動ドアが開くなり、コンビニエンスストアの聴きなれた入店音が白々しく鳴る。


まずは下の階でそそくさと、どうせBGに再生するだけの「いとこ 隣の若妻 ブラ」などとあるビデオを断固かたっぱしからカゴに5本ほど入れ、ゲームのチュートリアルで文字を読まずにボタンを連打する子供のように手続きを済ませる。トワイライト・ボックスとは異なるグループ店ゆえ、カウンターに目線隠しはなく、酒類の取り扱いも無いようであった。ワンオペレーションを強いられているらしい40代ほどの男性店員がオカマ口調でテキパキとマニュアル通りの文言を放つ。


このタイミングにおいて、スケベビデオと伝票とウェットティッシュのおまけにたいていコンドームや低価格のオナカップが付属する。今回はコンドームがひとつであった。前回は二つであったため、もしかすると複数人での利用も視野に入れていたのかもしれない。なかなか奥深い。危険だ。
最後に鍵を受け取り、個室のある2階へ向かう。


ちなみに自慰のメッカたるこの業界ではVRAVの取り扱いが増えてきている。ゴーグル等キットの貸し出しも行われているそうだ。
私は興味が無いが、志ある者はぜひレビューをどこかに綴ってURLを私に送りつけて欲しい。シャカフテ諸君の熱いハートを待っている。






前回のリクライニングソファーの反省を受け、今回の個室はフラットマットなる部屋を選んだ。
閉所恐怖症の気がある私はドヤもかくやというほどの最低限文化的な有様に、入るなり「うわっ」と声を出しそうになったが、靴を脱いでマットが敷かれた一畳と少しの空間に寝そべってみると、なるほど思いのほか快適であった。

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↑狭さ故全景を映すことができない。





照明やエアコン類はカラオケボックスよろしく壁にスイッチが備え付けられており、照明はムードに配慮して段階的な調節が可能なものが二つ。


二重鍵の分厚いドアは完全防音を物語っており、向かいには1mほどの部屋幅に近い大きなテレビとDVDプレイヤー。


上着や鞄は壁のハンガーやテレビの上の棚へ。


靴はパネルを玄関の上からパタリと被せることで下へ収納でき、ゴミ袋の束、ティッシュ箱、リモコン類が壁のホルダーに固定されている。


テレビ台の下まで30cmほど奥行きがあり、足を伸ばして眠るにも事欠かない。ガタイのよい人はゴミ箱と添い寝をすることになるかもしれないが。


座椅子と座布団は入り口に格納でき、プラスチックと合皮製のフラットなものを採用している。店員による殺菌消毒もしやすいだろう。


また個室ビデオ店と聞くと、アングラかつずさんな管理が原因で、以前は店舗の火災による死亡事故が取り沙汰され、そこで初めてニュースにてその店の体系が明るみになったという暗い過去がある。


災害には弱かろうな、ここで死んでしまったら・・・と私も腹をくくっていたのだが、天井にも壁にも火災報知機が設置されており、避難経路もドアに一目でわかるものが貼りつけられ、なるほど大きなテコ入れがあったのだろうと健気な経緯に思いを馳せた。


見るほどにどこも洗練されたデザインを遺憾なく発揮している。私はなかなかどうしてカプセルホテルのような秘密基地めいた趣を感じた。

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↑極み。




本筋をお忘れではないか。私は宿泊や休憩を目的に来店したのではないのだ。
昼下がりの三時間。これは正気と狂気をかけた男の闘い。


いそいそと前回と同様のショーツとサイハイソックスに履き替え、ミニワンピースを着てカーディガンを羽織る。
前回は荷物が多すぎたため、それを半分以下に留めるべく計算しつくしたコーデである。ノーブラである。悪くない。


「どう見てもゴミ出し中のお隣の一人暮らしの隙だらけの大学生のお姉さんだ、どう見ても」と己に繰り返し言い聞かせ、私は個室の姿見と目を合わせぬようにしながら便所へ向かい、例の如く直腸を洗浄した。途中でおっさんが隣に入室したようなのでこの隙だらけな格好で鉢合わせてみようかと思ったが、なにやら「北の国から」の主題歌を思わせる特異な善がり声を上げながらウォシュレットを堪能なさっているご様子であったため、無為に南へ手を引くような真似は止そうと思いやり過ごした。


ウォシュレットを尻に浴びせていると、今日はなにやら菊門が硬いなと感じた。直腸までスムーズにぬるま湯が入らない。
浴びすぎていても待っている人が居るかもしれないと感じ、そこそこに切り上げた。

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↑前回同様ちゃんちゃらおかしな便所の個室。



手洗いを済ませて廊下を一周したが、軽食のカップラーメンが詰め込まれた自販機とポットや持ち込んだ品を暖める電子レンジの隣に、大便所の個室で見たものと同じラインナップの桃色ちゃんちゃら自販機が並んでいるほか対しておかしなものも無く、早くもこの命に最も近い極限のボックスが放つ瘴気に慣れてしまったのか、冒険はやめた。






部屋に戻るなり、嘘つきバイブにコンドームを巻いてみた。


おお、なんたる近藤武蔵の装いか。放課後の教室での儚きやりとりにおいて冗談めいていたあの懐かしき響きが、今我が手に!アヌス挿入れるべし!ナムアミダブツ!


単4電池2本で動く近藤武蔵は表面が固いゴムで作られており、曲がりはしない。くびれと亀のような頭部を持ち、ほどよく重心が両端に集まっている。どこかペンタブのペンのような触り心地であった。


それでは描き出そう。嘘つきと罵られたお前と、言わなくていいことまで言ってしまう俺とで、今一つになろうではないか。


カーディガンで萌え袖なるオナニーにおいてはなにより大切なロールプレイを目に焼きつけつつ、まずはそれを頬張ってみる。
コンドームが放つゴムとオイルのきわめてチープな毒味に涙を堪え、わたしは早くもほのかに後悔を覚え始めた。それを喉の奥まで押し込み、嗚咽に酔う。
まだ大丈夫。僕はかわいい。それだけが頼り。






次はフラットマットの継ぎ目にそれを差してみた。
床下からイチモツの生えたおくゆかしい一畳半!
マッポーの暗黒ビデオボクスでは、実際誰もが狂気と闘っている。そう、タチアイは既に始まっているのだ。サツバツ






おぱんつをずらし、いざ尋常に─






    ダイヴ
─挿入。






待って欲しい。
痛いのだ。


菊の門が、痛いのである。


モノを菊門に挿入する際は、四つんばいになり尻を上にする、真横を向くなど尻に力の入らぬフォームで存分にローションをケチらず塗らした棒で十分に門をほぐす必要があるのだが、様子がおかしかった。まるで菊門に棒を突っ込んだかのように痛い
尻の機嫌は波が岩打つ海のように悪い。今日はダメかもしれない。次回でよいではないか。私のアナリティクスはそう注意を促した。





しかしながら、泣く子もドン引く一流アナリストの私はなんとしてもそれに従うわけにはいかなかった。


本日は1600円の3時間コース。ようやく生き別れの兄弟とも思える藤武蔵と再開を果たした記念。
このよき日、めいっぱい遊戯に及んでも店を出れば現の世はまだ夕刻。
メガ・フェスタ・ボックスを存分にしゃぶり尽くす必要があった。


ここまで来て、戻るというか?その選択はノーである。
己が門を破れぬ者に、この牙城が崩せようか。
私はどうしようもなく、男である。






蹲踞による挿入は中断し、三角座りのまま横になって左耳を天井へ向け、股下から近藤武蔵を少しずつ押し込んだ。菊門が「そこは出づるところであってつうずるっ込むところでは断じてあらぬ」と悲鳴を上げるも、濁流の如く門を叩くエゴイズムにかき消され、少し、また少しとそれは隙間を見せていく。それに応じえいや、えいやと武蔵も雄雄しく前進する。


思えば前回使用したアナルプラグは小指にも満たないサイズのもので、アナニー入門用器具として優秀なものであると聞く。しかしながら突然自らのイチモツと対して変わらぬ大きさのものを衝動買いしてしまい、ピアスの穴を拡張する者でもわかる無謀極まりない阿呆の所業に私は涙を飲んで前進を促し続けた。
亀に似た穂先がぷくっとした直腸にピッタリ収まったとき、もう還御(かえ)れないと悟った。


こうなれば、もはや進むのみ。
じりじり、じりじりと痛みを受け入れ、前立腺と思しき終点へ到達する。それ以上は進まなかった。






その位置を基点に数分ほど裏声で喘いで武蔵の出し入れに勤しんでいると、変化があった。
なんだか気持ちが良いのである。


これは、なんという発見であろうか。まさか、以前より蜘蛛のごとく張り巡らされた糸を手繰って探し続けた助平ごとにいささか半信半疑で居たこととプラグにて菊門ダイヴのいろはを齧っていた私であるが、快挙である。


確かに菊の門が気持ちいい。


痛む腹を抱えながらゆっくりと座椅子の背もたれに腕を置き、膝立ちで「後ろから突かれる人の真似」をしていると、とんでもないことを思い出した。藤武蔵が有する稲妻の力だ。


これは電動器具である。後手に、尻に入った武蔵の尻(混同しがち)にあるスイッチに手を伸ばす。すぐさまそれは全身を駆け巡る。


─√  
!!!!!


強烈であった。なにせ6段階あり、どの振動パターンにも菊門は歓喜の嵐をあげた。6番目の振動のまま、私は「ソレ」を迎える。


─あはれ─あなおもしろあなたのしあなさやけ


まるで意味がわからなかった。
大動脈を走る桃色アルファベットの流れに我慢ができず、慌てて購入しておいたほうのコンドームを開け自らのイチモツに被せ、思わず手淫に移る。すべてが満たされたまま、濃い水分を体外に排出する。


おけ






   フィニッシュ
─絶頂。

KETSU LOTION FINISH







ザンシン。






ときに読者諸君は何か勘違いをしておらぬだろうか?
当初は私もそうであった。


今一度よく考えて欲しい。
まだである。


イキはよいよい、帰りは辛い。
あなをほったところで、洞から出られるとは限らないのだ。
山の頂に旗を立てたとして、そこから降りねばならぬように。






挿入れたものは、排出さねばならない。






果てて横になった体に、ズキズキと痛みを覚え始める。


菊の門が、痛いのである。


体に力を入れることが難しい。とにかく、異物を排除せねばならぬ。
尻に異物を抱えたまま、それを入れたときのようにゆっくりと三角座りのまま横になって萎えた自らのイチモツから冷静にコンドームを剥がし、何もしたたらぬようウェットティッシュで吹く。裏返して尻にあてがい、武蔵に退却の指令を出す。彼は頑なに聞こうとしなかった。


重力と直角にタイク・スワリのまま動けなくなった私を襲う ウシミツ・アワーにアンブッシュに遇い、人知れず血を流すような孤独、圧倒的恐怖のアトモスフィア!


深呼吸をし、ゆっくり、ゆっくりと武蔵と菊門の救助作業が行われた。後悔はもはやアフターフェスティバル。
数分前までは口を押さえ裏声で「アン、アン、アン」と虚勢を張っていた私であるが、再びランボーの治療シーンよろしく「オォ…!ウッ…畜生ッ──」と変わり、魔法が解けつつあった。悔しくて堪らなかった。前回の乳首に関する反省を全く生かしていない自分にトホホと声が漏れた。


後日調べたところ、絶頂を迎えた後の排出は推奨されていないことを知った。なるほど手淫は後であったか。肝に銘じておきたい。


そうして、持参したウェットティッシュで汗を拭きゴミを纏め終わり、スケベなものをしっかりと仕舞い終えて普段着に着替え、再び手洗いに行き戻ってくると、まだチェックインから1時間しか経過していなかったことに気付く。菊門ダイヴもたかだか15分程度の出来事であったのだ。


おおよそ男女のセックスを一通り終えた時の思わせる(私調べ)達成感と疲労感があり、いささか喜ぶべきか分からない妙な気持ちになったため、それからはスケベビデオを2本ほどチャプターごとに飛び飛びで流しながら不貞寝気味に30分ほど過ごした。
そうしているとだんだん腹が減ってきたので、せっかくだからと廊下にある自販機でカップラーメンと水を買い、腹ごしらえをした。午前中に市役所に出かけた足でここを訪れたため、何も口にしていなかった。ラーメンを食べ終わる頃には、この借り住まいにどこか安心さえしていた。

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↑ポストアプカリプスのなにか。


そうか、私はこのボックスと愛を育んでいたのかのかもしれない──


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↑やることが無かったものの退室する勇気も無く、だらだらとTwitterに上げていたもの






牙城を背に寒空のもとへと帰るとき、ここもいい所だと感じざるを得ず、私とすれ違ったおっさんもまたそこに惹かれ入っていくのを見て、少し優しい気持ちになれた。


ちなみに本記事はだいたい半分ほど嘘である。






あとがき


私は、私が思っている以上に、この体験やそれを綴った記事やらくがきにおいて、金も時間も生活も評価も、もっとたくさんのカロリーや精神を削り、支払って紡いでいると思う。それでいてこの完成度の低さ、今たまたまこれを読んでいる君がその日ニヤッとくるだけの一時的な笑いしか提供できないことに、我慢やもどかしさの限界を感じ始めている次第だ。


人が一生のうちにできることは、多分そう多くはない。要領の悪い私は君の半分も、何かを成し遂げたり完成させたりすることはできないだろう。
私とて人生において最もやりたいことが、Twitterやブログにあるこれら一時的な笑いの提供ではないことくらい、分かっている。本当はこんなことをしている場合じゃないはずだと。


しかし、自分という存在の使い方にはもはやまともな選択肢が残っておらず、精一杯で、手っ取り早く、やっとの思いで。こうして滑稽な見世物になるくらいしかできないことを受け入れるしかないことを、ほんの少しずつ理解ってきてもいる。
おおよそジメつくダークネスな因果に引かれてこの記事にたどり着いてしまった迷えるシャカフテ、君の人生の糧になるために、どう手助けすればいいのか、それを理解したい。
おせっかいだろうが、俺はもっと、君の道しるべになるものを残したい。
君と君のあとに続くシャカフテたちが、俺のように迷わぬように。

衝撃!!一週間で約東京都の最低賃金分稼ぐ無職!?

※当記事の内容は、ときどき機密及び開示したくない情報を含むため、事実を元にほどよい嘘で再構成されています。秋葉の屋台で買ったケバブを齧り神田川の周りを一時間ぶらぶらした」と書かれていても、実際の僕は神田のマックで水とポテトのSで二時間つぶした可能性があります

また話そう
↑ポテトじゃなくてこうなりてぇよ





よう。シャカフテ。



【シャカフテ】 …シヤカフテ

社会不適合者の略。不特定多数が築くコミュニティにおいて、一緒にそれを形成する適正を持たない人。
当人の活躍や解釈に関わらず、他者からの連続的な認識に晒されることで決定される。











どうも、穀潰しです。大学を辞めたことが二度あります。








タイトル通り。
今回は収入の話です。4万の男のある意味続きといってもいいでしょう。

この記事は決して「こういうのもあるからみんなもやってみてね」とかいうことを言いたいわけではなくて、最近Twitterで僕が金を使っているとわかる内容のツイートをするだけでいちいち金の出所とか疑問に感じて呟いている人がいて弁明してもしなくてもマイナスイメージが一人歩きするのが億劫なので「これに書いてあるから読めや」と用意しておくのが第一目的です。

あくまで真偽はどうでもよくてネタにするのが目的なんだろうしほんとは相手にしないほうがいいんだろうけど、こちとらなにもかもを正直にネットに書いてるわけじゃないのと、何人か自分では冗談で言ってるにしろホントにキツいからさ、これで勘弁な。今度は仲良くしようとか言わないから無関係になろうぜほんと頼む俺も努力する




↓専門学生時代にやったアルバイトの話

4万の男 その1

4万の男 その2

4万の男 その3 【完結編】





初めに書くと、2018年は結局働きませんでした。
小学生時代のお年玉の口座が見つかったことを除けば今回の収入はその3ぶりになるはずです。


それでも秋ごろからうつが少しずつよくなりつつあるため、今はインターネット上の軽い作業で出来る小銭稼ぎをしています。
昔は「お小遣いサイト」とかいう言葉も聞いたな~。詐欺かわからないけど300円分くらいポイント貯めたっけ。換金したこともない。

ぶっちゃけ働いている人が空いた時間でやるにしても金銭面だけで言えば割りに合わないし、またまともに金を稼げるペースやサイクルが確立したとしてもソシャゲにほどよく課金する分が稼げりゃいいほうの額かと。これだけで生活など不可能です。前に進んだと自分に言い聞かせて満足するのもほどほどにしなくては。



「ネットでかんたんデータ入力!」なんてものもあるんですが、僕は書類と同じ情報を順番に入力していったりする作業ができないので、始めたのは「アンケートサイト」というもの。
ありとあらゆる市場調査に協力しているわけです。無職なのに。
内容については守秘義務があるため具体的に紹介できませんが、まあ書けるだけ書いていきます。



僕はブラウザや専用アプリで市場アンケートを展開しているところのアカウントを作りました(大手。ググればすぐに出てくると思う)。
アカウント作成にメアドだけでなく住所や口座の番号まで入力するため初めは戸惑いましたが、あとで身分証明書の提示をする機会もあったため、適当に入力できないところ。
そうして待っていると、様々なアンケートが届きます。


答えるとポイントが加算され、たくさん貯めて高級食材や折りたたみ自転車、圧力鍋のようなギフトと交換することができるほか、AmazonギフトやTポイントだけでなく銀行に振り込むことで現金にもできます。最初パチンコ屋と換金所みたいで胡散臭いと思ったんですが、全て公式のルールで完結しているため安全(換金済み)。換金率が1ポイント1円で手数料が発生しないこと、500円から換金申請を出せるため、結構モチベ維持がラクチン。


アンケート内容は実に幅広く、ただ生活をしていれば誰でも該当するものが多いため答えやすいです。ほとんどは「普段この生活消耗品はどのメーカーのものを使用していますか」「スマートフォンで次のうちどんなことをしていますか」なんていう数回の質問に答えるというもの。
特定のスポーツ、趣味(バイクとかアウトドアだけじゃなくてスマホゲーとか)だけでなく、経験のある職業、病気などに関するものもあるため、自分の得意なものだけ受ければいいみたいです。さまざまな業界から多種多様の市場調査依頼が来るのを仲介業者が捌くことで運営しているため、なんだかアーマードコアみたいで楽しい。


数問で終わるものもありますが、A4のプリントにしたら4枚ほどになりそうなくらい長いものもあり、それぞれポイント単価が違います。前者はアルミ缶拾いと同じくらいしかポイントになりませんが、回答者向けにさらに掘り下げた内容の続きのアンケートを答えるチャンスもあり、それに答えればもらえるポイントは多くなります。数百円とかあるので馬鹿にできません。


この手の会員数が多いサービスにしては非常に精度が高いな~ビッグデータとか使ってるんやろな~と感じるのは、得意分野に関するアンケートの場合「こいつよくわかってんな」とわかってほしい一心で濃い内容の回答を送ることでさらに近い内容のアンケートが来やすくなる点ですね。ゲームのプレイやインターネットでの特定コンテンツ消費など(今で言うVとか)、自分の趣味に丸かぶりするアンケートを発見すると心が躍ります。たくさんポイントに出来るのでガンガン長文で答えてます。


また、TVでやっているような健康補助食品的なもの(グルコサミンみたいなやつ)を決められた期間飲んでみて効果を見るものだとか、新商品のモニターや治験として現地に出向くタイプのアンケートも募集しています。競争率もあり、僕は一度だけ行けました。その商品について話したり試して意見させてくれたりするため結構楽しかったですね。
短時間のバイトと似た感じで、こういうタイプは拘束時間ごとに数千~数万円分のポイントがもらえます。コンスタントに月数万稼いでいる人はここで稼いでいるんでしょうね。


逆に言うと、始めたばかりのころはユーザーがどんな人でどんなことに答えるのが得意かというのがわからないため、ごく雑多なアンケートが来て鬱陶しいです。
最初の一月はほんとに貯まるのか詐欺じゃないかと不安でしたが翌月からかなり改善されましたね。
内容の関係で毎週届くものなんかもあるようで、そういうのは飽きてしまって答えていません。





で、タイトル通りです。
10月の終わりに始めてからだいたい週に多くて1000円くらい稼ぎました(東京都の最低賃金2019/1/10現在985円です)。
2018年末、社会人でいう給料日のように振込み日があり、当日口座を確認したら、そこにあったのは6000円
11月までのポイントで本当は12月中にもっと貯めているんですが、換金に時間差があるのでそれは今月入るはず。
時間なんて無限にあるようなものなのにもっと効率よくやればもっともっと稼げる可能性もあったんですね。いかに僕が要領の悪い奴かがバレてしまった。
まあ初動はあんまり稼げないみたいでこれからコンスタントにやっていれば少しずつ増えてくる感じもします。上手くやればひとまず月収一万シャムおじさんのラインは確保できることを祈ります。


働けばもっと金が手に入るのは理解っているつもりです。しかしもっと効率よく動けばもっと儲かるというのは働いている誰にも当てはまることです。
効率よく動くにはカロリーだけでなくガッツも消耗します。毎日仕事への不安と戦いながら寝食を繰り返すことは誰でもやっていることであれど、出来て当たり前のことではありません。その準備段階にあった僕は得体の知れない不安に押しつぶされ、働く前からうつなんてやったのです。「情けない」とか「申し訳ないと思わないのか」とかは関係ないんですよ。
人によって耐えられるストレスの上限とか、種類が異なることこそ当たり前だということはどうしてもご理解いただきたいんです。働かない理由にしている節があるのは悪いと思っています。それでも、僕の意見が1%も正解でないもののようにはどうしても思えないんですよね。

そういうわけで自分のなけなしのガッツを出来る限り削らないように工夫した結果、アンケートに参加する選択肢にたどり着きました。
「身を削らない道を選択した自分」の値打ちがとても安いことに気付いてブルブルしています。
僕はたとえ働いたとしても安定なんて夢のまた夢で、給与が安かったり待遇も良くしてくれる環境にいけるようになるまでとても苦しんで時間もかけるんでしょうね。


とりあえず今回はそのお金で年末の冬コミに行ってきました。社会不適合連盟のドタチンことR氏がサークル参加で本を出すという界隈に激震が走るニュースを聞き、行かずにはいられませんでした。買ってきました。(宣伝なし)
改めてR氏にはおめでとう、ありがとうと言いたい所存です。



お前が進んでいると、俺も前を向きたくなる。



これからも手慰みに絵ェとか描きながら空いた時間でこれも続けていく予定なんで、まずは親にいくらかお金収めつつたまーになんか買ったりしようかな。汚物弾建設はときどき汚物を建設せよ!
手帳来たら就活再開しなきゃ。ニョホ~~ホホホホホ~~~~~ンン泣泣





じゃあな。

【3】 精神科に行きました、小学生時代のお年玉で。

シリーズものですよン。

第参話 これ。



よう。シャカフテ。



【シャカフテ】 …シヤカフテ

社会不適合者の略。不特定多数が築くコミュニティにおいて、一緒にそれを形成する適正を持たない人。
当人の解釈に関わらず、他者からの連続的な認識に晒されることで決定される。



ニートとなって二年が経過しようとしています。
職業安定の施しを受けるため、明日の自分を保つため、カウンセリングに向かい、病気を患い、障害の疑いをもち、今日まで生きてきました。


前半では普通の日記、
後半では改めて僕の病気、障害への対処について書きます。

タイトルには嘘が混じっています。今は控除され返ってきた金と親の金です。


─前半


フォロワーと不毛なレスバトルを繰り広げたり、なけなしの自我を放ったつもりがちっとも面白くもなく他人を煽ってしまうツイートばかり。落ち続ける自らの身を弄び、見える限りの世界を蝕んだつもりでいた2017年。人生で最悪なメンタリティの一年間。

そして2018年、初頭から勝手に折れてはカタツムリのような速さで頑張った自分を必死に取り繕った年であったと言いたい所存です。
去年よりマシだと思える毎年を味わいたい。このままくたばりたくねぇ・・・そんな感じでした。「マシになる」ために割といろんなことに手を伸ばし、動きましたね。
バーチャルサンドバッグにはバッドニュースがお似合いなのに。



春から精神科に通い始めて半年以上が経過しました。
病院の先生との会話は半年間あたりさわりがない、よくわからないカウンセリングとも呼べないもので、ろくに診察も治療も受けている感じがしません。臨床心理士ではないそうなので当たり前かもしれませんが。



三ヶ月の精神通院の末には自立支援医療の対象となって医療費の一部控除が受けられました(シリーズ過去記事参照)。
当初は初診料やらでガッツリお金を取られましたが、それ以来はヒトカラの3分の1ほどの料金で済んでいます。
また夏ごろに精神医療なるものについて母を説得し和解したので、金銭的な援助を受けながら通っています(生活においては常に受けている)。
収入もできました。今度お話しますわ。


さて、半年の精神通院の末、このあいだ申請してきたものがあります。


障がい者手帳です。


待ちに待った、といって差し支えないものです。


はっきりいって、僕は障がい者と呼ばれる人種を幾度となく馬鹿にしてきました。
物心ついた頃からクラスの変な子を指差しては同年代同士で「あの子障がい者なんだって」とヒソヒソ話をしたりだとか、そうでなくとも相手を罵倒する意味で「ガイジ」だとかいうワードはたびたび放っているのが当たり前でしたし、特にそういった言葉遣いをやめさせようとする人の言うことも聞かず(小さい頃から2ch等のよくない影響も受けているのもあります)、僕もそんな環境で当たり前のように自分より下に他人を見ては馬鹿にしていたのです。
TwitterでもWANIMAのような人達に嗤われて生きてきました。等と持ちネタの如く言ってはいますが、僕もたまたまクラスで最底辺の子が自分以外に居るとわかった年はパシりに使ったりいじめっこをやっていたんですよ。僕は一貫して被害者などでは到底なく、どこかよそで同じかそれ以上に人を傷つけているのです。無自覚のものも含み。



そんな僕が今、本物の社会的弱者の証明書を手に入れようとしているわけで。
やろうと思えばもっと被害者ぶれる危険な立場になるのです。
半分は非常に清清しい気分ですね。
一人でも多く誰かに赦してもらえるのかと期待で胸が躍ります。



もう半分は、なんともいえない気持ち悪さと言いましょうか。
恐ろしいものを手に入れようとしている。障がい者を名乗ることにある責任はどうしよう。
こんなもののために半年休んだのか、これが休職に相当する待遇まで受けてやったことなのか。
こんなに犠牲と迷惑を払って、“証拠”を用意しなければ自己も肯定できないのか。俺は。



若人はみな「ここじゃないどこか」へ行きたい願望があるかと思います。
僕の場合新しい情報が無限に流れてくる都会で、かつ障害だとかLGBTだとか「特別じゃないかもしれないけど特殊」な人が混じっていても余計な憶測や解釈が飛び交って精神をすり減らすことのない暮らしがしたいなと思うんです。生き方や環境づくりの面で、平たく言っても将来の夢ですね。
それを後押しする道具が障がい者手帳なのでしょうか。



確かに手帳を手に入れれば、学生生活で嫌というほど味わったグループでの共同作業にあたっての意思疎通、役割分担、ホウレンソウ、ミスのない事務作業を達成できる可能性が限りなく低いこと、一人でも単純作業が不可能に近いこと、夢中にならねば何もかも取り掛かれないこと。
それは努力不足や心の持ちようなどではなくただ僕という人間の機能が「そう」であることを説明するのに時間もカロリーもコストもかかりすぎる問題を「僕は障害者です」の一言で乱暴に無慈悲にクリアすることが可能で、そういった人種でも生きやすい、働きやすい職場を手に入れる近道になるなら・・・
悩めば悩むほど、僕にふさわしい道具であり、また同時に与えてはいけない気がする肩書きでもあります。それが僕にとっての『障害者』という立場、カテゴリ。

ただ、今できることをやっているはずなんです。それだけなのに、どうしてこんなにもどかしいんだ?


─後半


精神科ではカウンセラー、つまり臨床心理士の居る場所で対面した形で悩みなどについて話したりするようなことは特にありません。
精神科医の先生から投薬による治療を受け、それにより鬱による不安感由来の睡眠障害発達障害などの症状、行動の傾向をできるだけ緩和するのです。そこで処方箋を出してもらいます。
今回はその薬について書きましょう。僕の備忘録としても、「こんなのがあるんだー」と思ってもらうことも兼ねて。

それと大事なこととして、障害を持つ人が薬に頼るのは甘えでもなんでもないから。そこまでして外から作用を加えない限り体や頭の欠陥や不具合がどうにもならないんだよね。
だから病気とは区別されてるし、そうだとしても気合で治る奇跡なんか待つわけないでしょ。
そういうの理解らない奴は努力とかじゃ理解んねえし理解らなくてもいいけどさ、お互い疲れるだけだから、障害ある奴の近くで当たり前みたいに生きねえように工夫してくれよな~、俺もやってくからさ~頼むよ~。


※処方箋に書いてある内容と自覚症状(効果には個人差があります)を除き、基本的にネットで手に入る情報の受け売りです。
興味ある人は調べてみてください。人間への脳ミソへのアプローチの仕方めっちゃおもしろいんですよ。簡単にいうと、プラスの電気信号が活性化して流れているところにマイナス系の電気流すための指令を出すとすぐ落ち着いちゃうみたいです。仕組みはアレでもやってることは単純なんですね。ニンゲンこわ。





向精神薬のうち、睡眠導入剤と呼ばれるものです。(睡眠薬のうち比較的軽めのものをそう呼ぶらしい)
チョコレートで有名なGABA(ギャバな。読み間違えたら再走)とかいう物質にたくさん働くよう刺激することでリラックスを促すらしいです。

ベンゾジアゼピン系(詳しくは知らんけど分類。ググる時に使え)で脳の機能を低下させることで眠気を促す効果があり、一錠飲むと30分ほどで自然に体の力が抜けてきます。この眠さ、ほどよく体を動かした日のように非常に安らか。お手軽にそれが味わえるため癖になりそう。
夏頃は三日に一度くらいのペースで服用しては飲まない日に「くぅぅぅぅ~~飲みてェ~~~ニョホホホホホホ~~~~ンン泣泣(よなよなおめめぱちぱちASMRヘビロテ)」って感じでした。毎日お世話になると依存しちゃうかもしれないので我慢していたのですが地獄。

今は二週間に一度飲むかどうかです。僕は午前まで倦怠感が残ることがあるんで、さっさと寝るために飲んで用事に備えることがあってもそういうのは午後からにしています。
つまり午前中は動けねえってことじゃねーか!サボってるとしか思われないヨ~~~~~ン泣

依存性や少し調子の悪くなる副作用が報告されているそうですが、薬って風邪薬や酔い止めなんかにも結構そういうのあるんであんまり気にしてません。
似た結果を引き起こすものの成分や作用の違う薬というのがいくつもあるみたいなので、一発目で相性が良かった僕はラッキー。ダメだったらいろんなの試しては夜な夜なゲーゲーしていた可能性がありますね。
初日に出して貰えたので、多分よく寝付けないと相談すれば誰でも似た薬を出してもらえるのかも。
薬局などでは売っていません。病院で処方箋を出してもらう必要があります。





2.ルネスタエスゾピクロン)
睡眠導入剤その2。 非ベンゾジアゼピン系で、ブロチゾラムでお昼の12時くらいまでぶっとおしで眠ってしまう日があったため出してもらった少し成分の違うらしいもの。即効性が高く眠気が残りにくいそう。
問題は副作用。めっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃ苦い。
苦味を感じるかに個人差があり、全く感じない人も居るのだそうですが、オラには地球の皆からちょっとずつ苦味を分けてもらったみてェだったぞ~!
完璧な相性ではなかったのが悔やまれる良薬でした。

前向性健忘、つまり服用してから寝るまでの記憶が飛んでしまう副作用が報告されています。僕は特になんにもありませんでしたが苦すぎて寝付けないという深刻な問題があったので一週間試して止めました。。
こちらも病院で処方箋を出してもらう必要がある薬です。





中枢神経刺激薬のひとつ。大げさな呼び方だけど、それは皆が摂ってるカフェインも同じ。
発達障害たるADHDの症状を緩和させる薬です。代表的な症状「落ち着きがない」「物事の優先順位がつけられない」「ちょっと前に覚えたことを重要さに関係なく忘れる」などを防ぐべく、落ち着く神経物質ノルアドレナリンドーパミンの働きを活性化させる作用があります。

特にドーパミンについては、ADHDの原因としてざっくり言うと「脳の欠陥でドーパミンが出てないから落ち着かない説」があるそうで、現在治療薬として有名らしいです。
カプセルの薬なんですが、消化器官に入ってからロケットの推進剤のように少ーしずつ中身を出し、一日中ゆっくり効果を発揮するすごい薬。つまり朝にひとつ飲めば、寝る数時間前まで効果が続きます。中がそういうからくりになっているため、割って分けて飲むことができません。
副作用としては動悸、食欲減退など。これが僕の体にはこれがキョーレツです。
覚せい剤としての乱用例があるため厳重に流通が管理されている模様。こわ。

僕はこの薬を数日に一度、就活書類の更新やシャカフテ界隈に流している絵ェやこのブログを一日で終わらせたい時なんかに服用してます。本記事を1ヶ月ぶりに書き進めたときは薬の存在すら忘れていて丸一ヶ月以上飲んでなかったけど。(ここ郡山)

10分程度でなんというか、感覚が広がります。
電話にも気付かない、メモを取らない、取ったとしてその記憶もない、料理のように作業の平行した家事もできない。平行していなくても食材を焦がす、用事を忘れる。

480pモノラルみたいな人生。それが一時的に4K60fps5.1サラウンドになります。ホント。
今まで水面越しに外の世界を見ていたんじゃないかと思うくらい考える仕組みもスピードもぼわーンとしていたのが、陸に適応したような、そんな感じ(かといって泳げたり水で満足に暮らせる訳でもないんです)。
つまり、僕の発達障害の症状って普段はめちゃくちゃノロマなんですよね。効果中のすっきりした感覚は、ゲームや専門学校での課題編集作業に没頭していたときのフルパワーですら味わえないものでした。

このサラウンドな効果が出ている間は良くも悪くも感覚が鋭くなるため、よい気分で作業を行うにはうってつけではあります。
逆にSNSなんかで自分の悪口を見たり家族と喧嘩をしたり、ひとたび「俺どうしてこんなことしてるんだろう」と思い始めると、寝込んだときに見る悪夢みたいな感覚を起きながらに体験します。光景や幻聴が現れるわけではありません。
冷や汗が出て悪寒が走り、雪山で倒れる人のように体が勝手に「終わろうとする」んですよ。思い込みが非常に激しい僕の頭の仕組みがそのまま強くなる効果が出ているのかも。一度母と喧嘩した時は具合が悪くなってきてそのまま倒れてしまい、意識が覚めてから母に送ってもらい病院に行きました。大事には至らなかったものの校長の長話を聞いて倒れる時を思い出しました。
そんなわけでやる気になっていない憂鬱な週、日には飲まないようにしてます。これじゃ働けるようになっても仕事のある日に飲めないよ~~~ン。



Twitterで服用時にこういう話をしていたらフォロワーの「みる貝」君が
「ハザードトリガーみたいでかっこいい」と言っていましたが、逆なんです。
飲んでいないと常に危険なハザードフォームなんです。落ち着きがなくて物事の順番が理解らず、短気で感情的で短絡的なのを、薬の効果が出ている10時間程度だけ、問題のない人であるかのように振舞うことができる、ただそれだけです。
治療というより眼鏡と同じように矯正をするための道具だなと感じました。
体感したことのない意識のレベルで生活することになるので、効果が切れると疲れがどっと来ます。特殊だけど特別じゃないことってやっぱり生き辛いなとか思います。




薬についてはそんな感じです。
何度も言いますがリスクを持ち合わせているのは精神薬の常で、これらは普通に使う上で危険な薬ではありません。
ここ一ヶ月ほどは驚くほど回復してきているのでできれば薬にお世話にはなりたくないところ。抗うつ剤などと違い自分の意志で飲むか決めてもいい薬で非常に助かっています。
がんばるとはいいません。いちいち自分を削らずに済み、かつそのためにわざわざ他人を削ることのない生き方が早く見つかればいいなと模索するばかり。




─ 遷移(か)わりたいんだ、俺は。お前と類似(おな)じように。

─じゃあな。




参考にしたページ

GABAとは?http://www.gabastress.jp/aboutgaba

精神科医が解説】睡眠薬の効果・副作用・強さについて|元住吉こころみクリニックhttp://cocoromi-cl.jp/about/sleeping-drug

精神科医が解説】レンドルミンブロチゾラム)の効果と副作用|こころみクリニックhttp://cocoromi-cl.jp/about/brotizolam

精神科医が解説】ルネスタエスゾピクロン)の効果と副作用|こころみクリニックhttp://cocoromi-cl.jp/about/eszopiclone

【医師が解説】ADHD注意欠陥多動性障害)の症状・原因・診断・治療|こころみクリニックhttp://cocoromi-cl.jp/about/adhd

中枢神経刺激薬出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9E%A2%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E5%88%BA%E6%BF%80%E8%96%AC








予告





額縁の向こうの道化を嗤う。
石を投げ、弄ばんとするとき、それははかなく砕け散る。

突き刺さる醜い真実に、応えるのは真っ赤な痛み。

次回、『手帳』。
己を写す鏡で、心を血に染める。





次回 手帳


【R-18G】トワイライト・ボックス

SNSなど外部サイトへ本記事を共有、紹介をすることは全面禁止とさせていただきます


追記:2019/03/28
R-18G表記のある風俗レポ系統の記事もリンクフリーとしました。
誰かレビュー書いてもいいんだよ。書けや。


トワイライト・ボックス



※本記事は所謂風俗レポート的な文脈のものではあるが、読者諸君が基本的に期待、想像しているであろう比較的健全な性的嗜好とは異なる。
端的に申し上げて、特に絶世の美男子でもなければ爽やかな汗をかく筋肉もない貧相なモヤシ男が暗闇でパンツの中を探る、念入りに処理されたまさに不毛極まりない営みを記したものであることを先に説明させて欲しい。
遊び半分で読むのも構いはしまいが、数日後に全身の肌がチクチクしてきてかなわぬと泣いても当方は責任を負いかねる。はて他人ごときに感受などせぬという輩にこそ、なるほどこれが弱者の末路のひとつかと消費してもらいたい。それだけで十分だ。






白昼人の行き交う繁華街の通りに隠れもせずそのビルはあった。



「テレクラ」「VR」「個室 DVD」
「ビデオ鑑賞 見放題120分1080円」「ナイトコース シャワー 軽食」



イエローの背景にレッドのシンプル過ぎる極太ゴシック体たちがめまぐるしく窓に貼り付けられており、店内が見えない。雑居ビルの一階入り口には階段と「4F 個室ビデオ店なんたら」とステッカーの張られたエレベーターが確かにあり、表にどのコースでいくらだのといった看板もあった。言われてみれば白々しいこの佇まいは、確かに駅前でよくお目にかかる店の看板だと思い出したが、私はこの個室ビデオなる店が、よもや快適な射精環境を求むる男の聖地だとは、ミソシタのポエムコアを聴くまで存じ上げなかった。



ここへやってきたのも先日、奇しくも臨時収入があったのだ。それは控除された医療費だった。これまで精神科につぎ込まれたかつてのお年玉が自立支援医療の手続きのお陰でおよそ半額以上も返ってきたため、私は錬金術師にでもなったかのような気分になり、しかしそれをどんな目的に使おうかと決めるまでに時間は必要としなかった。夢があったからである。







個室ビデオで渾身のオナニー。



この予算でとびきりスケベな自意識をあのボックスに発散するのだ。男になるには酒も女も必要ない。全ては射精へ回帰する過程。その神格化された布石でしかないのだ。俺はオナニーでいく。






エレベーターが開き店に入ると、そこは基本的に桃色ビデオ屋と大差の無い姿があった。
ところ狭しと高い棚が並び作る通路。ビデオを漁る先輩同士達に黙礼で敬意を表しつつ、それに続いた。この先にスケベへのトータルリコールが待っているのだ。



私は基本的にAVを見て抜くといった真似をしない。Twitterを見てもらえれば理解って頂けるように、パンティが見えている二次元の絵に欲情している。
とはいえこのスケベの里においては、7本まで借り放題。万が一見るときのことを考え、苦手な本番行為描写の薄いであろう、隠し撮りのような企画系のビデオを適当にバサバサとケースから抜いてカゴに入れた。アニメでも悪くなかったが、ご存知の通りエロアニメというものはすべからく抜けない。
私はこと三次元において、セックスではなく女性のファッションと下着くらいでしか抜けないのだ。お言葉ながら、セックスはグロテスクだ。誰もが好きだというのは可笑しい。



カゴを手にカウンターへ行くも、ラーメン一蘭よろしく顔の高さまで天井から伸びた棚のおかげで店員の顔が見えず、目を合わせることなくチェックイン(?)が可能な画期的過ぎるデザインに呆気を取られつつ、どんな個室に致しますかと問われ手続きをする。どうやらニーズに合わせてマットだけが敷かれた部屋、ソファやベッドのある部屋、ロフトの部屋などを用意されており、誰もが自らのスタイルに合わせて多種多様な工房を精製できるのだという。私は早くもオナニーという身近な悩み事が千差万別であることにご理解がある彼らの配慮に感涙を禁じ得なかった。



私は断固騎乗位でアヌスをほじくりたい所存であったため、リクライニングソファーのある禁煙の部屋を手配してもらった。



カウンターの横にはバーカウンターの酒よろしくオナホールやローション類と、貸し出されているらしき桃色猥褻本がディスプレイされ、男女問わず替えの下着類(女性は入店出来ぬ筈である)、ワイシャツ、アメニティグッズどころかインスタントの軽食や酒まで置かれたスゴイカオス・コンビニエントバイテンが展開され、それを横目に個室への廊下を抜け、部屋の鍵に記された部屋番号を目指して廊下を歩いた。



間接照明にうっすらと照らされた狭い廊下だけを見れば殆どカラオケボックスと見紛うものであったが、個室の並ぶエリアに足を踏み入れた瞬間に鼻腔と聴覚を襲ったのは誰もが隠せぬうっすらとした瘴気。それだけは嘘をつかなかった。廊下に軽食の自販機があったが、ここで食事を摂る者の気が知れぬ。



これが闇と呼ばれるものであろうか。
持てあましたリビドー、抑え込んだエゴの終着駅。
汚い男汁を乗せた爛れ袋が行き交うソドムの市がそこにあった。
ビルの何階であれそこは地下二階。
ドアの向こうでは、きっと誰かが命のやり取り。
光に惑わされてはならない。この中を走るだけ。






個室に到着するなり早々に服を脱いで全裸になり、ビデオのカゴにコンドームと共に入れて貰ったものとは別に、持ってきたウェットティッシュで身体を拭いた。そうしてAmazonコンビニ受け取りとドンキホーテと、100均と古着屋を醜く駆使して集めたものを取り出した。



初心者向けのアナルプラグ、女ものの安いブラウス、エクステンションのウィッグ、大きめのニーハイソックス、プリーツスカート、ワゴンに投げられていた割には非常に可愛らしい薄桃色のブラジャーとショーツのセット──────



闇の中、私は再臨する。



私はこの計画を実行するまで1ヶ月に渡りあらゆる手と自転車を酷使し、この炎天下を駆けずり回って究極のオナニーを実現すべくこれらを調達していたのだ。



これでも合計3000円ほどである。検証を重ね運を高め、波を読み、子供のお小遣いで新たな自分を錬成した。医療費はまだ半分以上もある。余裕だ。



ほどなくして、我が触覚を刺激するのは新鮮極まりないものばかりであった。




締め付けては脇と肩をまさぐり、恥ずかしさを忘れさせてはくれないブラジャー。
ブリーフの懐かしい感覚かと思えば、どこか落ち着かないか弱さを秘めたショーツ
太ももまで覆いつくしては細く艶のある生足を際立たせるニーハイソックス。
それを完全には守ることが出来ない不完全な衣服であるスカート。ブラジャーを既に薄く透けさせたブラウス。



何をとってもスケベであった。どうしようもないか弱さに恥ずかしさを覚え、女子学生はこれを当たり前に着こなし生活を送っているのか、彼女らの強さと気品は一体どこから来るのだと疑問符が浮かび、スケベな気分で頭が一杯になった。



心拍数の高い人間のオスほど欲望に実直で行動力のある生き物はない。大変危険な状態である。着飾ったとて、私はオスのフェロモンを脇から垂れ流すくらいに終始ムラムラしていたに違いない。



俺セレクションの制服風ファッションは終始スケベ心をくすぐって仕方がなかった。
私はその危なっかしい格好で廊下に出て、トイレを目指した。実に開放的な気分であった。こう生きてみたかったのだ。誰が私を咎めることが出来ようか。






入念に個室ビデオについて調べていた頃、見かけては特に胸を膨らませたことといえば、女装をして店内を歩いても性的に鑑みて情状酌量の余地があり、別段怪しくないという点であった。実際にこのボックスにおいて女装を趣味にした男達のコミュニティもあるようで、彼らのようになるのもいいと思っていた。或いは精神疾患で自暴自棄になっていたのかもしれない。それでもよかった。



個室の壁にオナホールとローションとパンティの自販機が備え付けられたちゃんちゃらおかしなトイレのウォシュレットで鍵を開けたまま腸内を洗浄していると、女の子が友達の家でビデを浴びながらオナニーをしているようなスケベシーンを連想して甚だスケベな気分になり、私は女の子のような声を出した。ブラジャーが透けるほどの汗をかくために着た夏用のパーカーで萌え袖をつくり、口を押さえた。ブラジャーはとうに透けていた。



僕は可愛い女の子。僕は可愛い女の子。
お尻を責められるのが好き。エッチなことを人に内緒でするのが大好き。
そう脳内で唱えると、海の向こうで己のカルマに陽が差し、大きくたわんでゆく光景を見た。尻から水がぴゅ、ぴゅーっと流れ、私は汗だくになっていた。ドライオーガズムのようなものであった。鍵を開けていたが誰も入っては来なかった。



尻と手を入念に洗いその場を後にした。
四角形になった廊下を一周してみると、途中に猥褻本の並んだ本棚を見つけたのでしばらく読むことにした。誰か来ないかなといきり立ちそうなおちんちんを必死に意識せぬよう待っていると、真後ろの個室が開き、人が現れた。



それはガリガリのメガネオタクであった。生き写しかと思った。
彼はドアを避けて道を譲った私の太ももと第三ボタンまで開いてブラジャーが見えそうな胸を二度見し、まるで音読のように「はえ~」と発した。単なる鳴き声かもしれなかったが、私はそれが甚だ嬉しかった。彼が通りたかったのは私が退いた方だそうで、狭い通路で私のショーツとスカートに護られた尻と彼のペニスがランデブーを果たした。その続きは無かった。私は痴漢に遭いたかったのだ。



結局他の誰とも会うことはなく、個室に戻ってアナニーをすることにした。



初心者向けのアナルプラグは非常に小さいため、割とすぐ尻に挿入することが出来る。個人差はあれど、ゆっくりと尻の周りをローションまみれにして慣らし、奥まで挿入して前立腺を刺激すればよかろう。



練習が必要だの汚いだのと有名だが、尻の力を抜きなるべく強いウォシュレットで直腸をしっかり掃除すること、それを覚えておけば損はない。むしろ腸内洗浄を怠るとドライオーガズムの後、尻に突っ込んだ大人の玩具に便、ならびに糞、及びウンコがついてきてしまいまるでこの世ならざる冒涜的な罪悪感に数日ほど苛まれることとなる(一敗)。
念のため、玩具にもコンドームを装着するなどし、快適なアナニーライフを送るムーヴが必要である。以上参考までに。



そうこうしている間に探査ロケットは我がブラックホールを目掛けて発射された。乱雲を飛び抜け、ブースターの切り離しが行われる。私はその刻を片足パンツなる究極のムーヴを取り、リクライニングソファーに抱きつきながら待った。まるでカップルが抱き合いながら行う挿入だと己に言い聞かせた。



「お兄ちゃん」私は出来うる限り艶やかな声でソファーに言った。お兄ちゃんは何も言わなかったが、直ぐに私のを限界にさせた。尻にはお兄ちゃんのおちんちん。お兄ちゃんに向けられたのは我がおちんちん。頭がパンクしそうになった。部屋に窓は無かったが、この暗闇の向こうでおちんちんが蠢いているのを夢想し、果てた。コンドームつきの架空のおちんちんに尻を攻められながら、自分のおちんちんからコンドームに向かって断固射精した。地球の向かいで、夜空はターニングポイントを迎えた。彼らは虚空に放たれ、新たな世界が生まれた。



やはり、大勢で糞まみれになると最高やで。変態糞親父はかつてそう言った。私は糞遊びに興じる糞親父の気持ちは理解できまいが、そういう人が居てもいいと思った。それともうひとつ、ソファーガタガタ鳴らしてごめんなさい、こんなオナニーしか出来なくてごめんなさい。そう思った。



アヌスからプラグを抜き、カウンターで貰ったウェットティッシュの袋にそれをひとまずぶちこみ、ゴミ袋にコンドーム等のゴミを集めたりして少しずつ部屋の掃除をした。ソファーには捨てるつもりのタオルを敷いていたため特にしなければならなかった程ではないが、私の大嫌いな液体第6位であるコンドームの袋についたオイルめいた気持ち悪いものは安い革張りのソファーに所々ついており非常に申し訳ない気持ちになった。ウェットティッシュを二枚抜き取り、ソファーを念入りに側面まで拭いた。お兄ちゃんの面影はもうそこには無く、どちらかというとデイサービスに身体を洗ってもらうおじいちゃんのようだと感じた。



なんといっても、乳首である。
射精の後に乳首虐待グッズを外すのは、非常に胸が痛む。
自作した渾身の乳首虐待ネックレスを首にかけていたのだが、1時間半ぶりにそれを取り外すとき、私は怒りのビデオボックスで体内の銃弾を除くべくナイフを自らの腕に突き立て苦しむランボーと化していた。



乳首と尻と果てたペニスを拭いて力尽きた私は、本来土足で踏む床に下着姿で女の子座りをした。とても悲しいと思った。
ブラウスを肩に羽織り、より可愛い女の子を演出してみたが、二回戦に入る余裕は無かった。泣きそうになった。



妹の結婚式を祝い出発を渋るメロスのように、私は酷くのそのそと後片付けをしていると残りの30分は驚くほど早く過ぎた。DVDは一番マシであろう幼なじみの緩い服の隙間から乳首をチラチラと眺める内容のビデオを流していたが、祖父とのセックスに突入しそうになっており、リモコンを投げつける勢いで取り出しボタンの赤外線を放った。



先払いのため流れるようにカウンターでの手続きは終わりそのまま店を後にすると、雨が降りそうになっていた。



二時間と1000円があったら、人は何が出来ようか。
レディであれば映画が見られるかもしれない。俺は今日レディになれたのだろうか?何も決着のつかない問いに、空は雷鳴を怒鳴りつけた。ちっとも納得がいかなかった。



帰宅してから、携帯で録音した自分の喘ぎ声を聴いてみたが、呪怨のようであった。
世の中何もかも間違っている。



この話とて真実ではない。

サークルクラッシャーコォー Part1




※当記事は「追憶篇」カテゴリにあり、原則筆者の経験に基づく内容を記載しておりますが、ほんのちょっとだけ盛っていたり実際の情報とは異なったりします。






あぶれもの
これには何のメッセージも無い。






よう。



堕ちれど堕ちれど果ては無く、そこは横に広がりつづける。
ならばせめて、闇のぬくもりを知る前に。






インターネットで大失敗をする癖のある人は、それはもう持病と言っても差し支えがない。
治ることは無いので絶対に近づいてはいけません。マンモスに目ェつけられた時点で終わり。



今日はオフ会の体験について記すとしましょう。
とりあえず、何度か経験しているので暫定でPart1とします。続くかは記憶次第。



僕はオフ会というものに割と行く方で、毎日顔を合わせる関係とは違う一度きりの対人関係に憧れては何度も苦い思い出を作っていたりします。特に恋愛やらを目的にしているワケは無いのに、バカなのかすぐ失敗します。





やっと逃げ切った中学生活が終わり、高校生になる日を震えて待ちながら送った春休みの土日、僕は人生でだいたい二度目くらいのソレに行きました。






集合場所は上野。そのたいして集まるほどでもない1エリアに何故か、どこからか同じ色の服を着た人達が集まり、規定の人数に達すると各々で遊び出しては飽きたら解散してそこをがらんどうにするといったちょっとイタズラっぽい大規模オフ会。



これは後のVIPバレンタインうまい棒買い占め企画等に通ずる「ネットの住民がリアルでちょっとした不自然なイタズラをする系企画」のようなもので、実行の1ヶ月前から数人で練られて決行されました。その企画したコミュニティも発祥はVIPだそうですが、実際に会った人達は思ったよりずっと若く当時15歳だった僕と同年代の高校生なんかもそこそこ多かったので、純粋なVIPPERが居たかどうかは定かではありません。



掲示板にはある日オフ会の企画スレが立ち「突然同じような色の人が集まって同じことしてたら面白くね?」といった感じのレスに始まり「突然整列し始める」「一列になって商店街を通過する」「近所のコンビニに殺到し埋め尽くす」などの提案がありましたが、なんやかんやで「上野公園に塊を作って立ち止まりうつむきケータイをいじる」「そのあと希望者で大規模なドロケイをする」に落ち着きました。今となっては相当ガバガバな計画で、あまり驚きの光景を残せていなかったはずですが、僕はそのイタズラ心を掻き立てられずにはいられませんでした。ていうか上野公園なんて毎日人の塊であふれ返ってますし大道芸人やらストリートパフォーマンスも盛んなので無意味なんですよね。



当日、幼心をガタンゴトン揺らして電車を乗り継ぎその場に行くと、既に30人ほど青い服を着た人達がぽつりぽつり。
驚くほど中途半端な位置に立ち尽くし黙々と実況スレを更新し圧迫しているようで、僕も一緒になってその一員となりました。



そのコミュニティではコテハンの風習があり、僕は数分実況のやりとりをしながら皆と同じく自分の特徴を皆に伝えていると、中央(?)にあった人の塊から絵に描いたようなビデオチャット配信主といった風体の、オタクが明らかに好きになるエロい女の子が歩いてきて、僕の絵に描いたようなオタクの青いチェックシャツに向かって「郡山くんでしょ?」と言います。僕は「うん、よろしく」と答えます。



相手の名前を訊き返すことなど思いつきすらしないのです。それでも女の子は「ぽめらに(仮名)です。よろしくね」と言ってくれます。ぽめらには名前からして絶対ドブスだと思っていたので心底驚きました。パンツとか見たかった。



ぽめらにと合流してから中央の塊に顔を出すと、実質的な主催陣であるレス率が高い常連のコテハンを名乗る者達が6、7人ほど。
僕も企画時点からスレに張り付いたり、この不毛なイタズラオフの仲間を募集する要項を記したスレを立てたりしていたため、名前だけは浸透していました。有象無象のうつむき携帯弄りオタクに対して彼らは社会人っぽい感じを醸していたり大学生だったりする模様で、イケメンに美人率も高く、初対面の相手である僕と難なくやりとりをしてくれるので、僕は陰キャだと悟られぬよう、あるいは中学時代の鬱憤を晴らすよう必死に取り繕っていました。高校でも結局教室で弄られるかぼっちかのどちらかでしたが。



立ち止まってケータイをいじる遊びはすぐに飽きたので20分ほど彼らと話そう話そうとうろうろしていると、そこにマルちぃ☆(仮名)は現れたのです。



──そうか、こいつがか。






マルちぃ☆は顔文字と半角カタカナを使ってレスをかましては可愛がられていたゆるキャラでした。日記を見るにどうやら持病があって入退院を繰り返しているためろくに学校へも行けず友達もおらず、このオフ会を心底楽しみにしていたようでした。
彼女は中心の塊で日傘を差して、自称歌い手と生主と社会人のアラサーのおじさんとぽめらに達に時々囲って貰いながら、ぽそぽそと喋り、それでも楽しそうでした。
なおゴスロリを着たメガテンアバドンのような姿をしています。



僕はこの絵面との対峙のしにくさに戦慄しました。来たことをマッハで後悔し、昼の12時だけど今すぐ本屋でもめぐりながら帰路につこう、このコミュニティではもうこの「マルちぃ☆は想像を絶するドブス」という事実を脳裏にチラつかせながら生きるのは無理だ、今日はなるべく関わらないようにしようと考えましたが、時既に遅し。実況スレではこの頃僕が見ていない間に



「集まってきたのでドロケイに移行します。立ち止まってケータイ弄くる会だけでいいやって人も集まってくれてありがとう!中央の塊で差し入れ配ってるよ~!」



なんて主催のレスがあったので、僕はその後残された30人でのドロケイに巻き込まれることとなりました。



デブでもないのに絶望的に足の遅い僕は毎ラウンドすぐに捕まります。そうすると日陰の牢獄に連れて行かれ、看守と喋るか実況スレを見るか、噴水を眺めるしかやることのない地獄に囚われます。看守は体の弱いマルちぃ☆と数人の囲い。囲い達が「来られて良かったね」「水分とり忘れないように気を付けないとね」とマルちぃ☆に話しかけ、時には黒執事とデュラララの話題で盛り上がり、そこに偽善だったとしても筋の通った行動をする囲いと必死に生きようとする姫の形があり、僕は終始気分が悪かったのです。とりあえず話を聞かないように掲示板で全く関係のないスレばかり眺めていました。



2時間ほどすると流石に誰もが飽きたようで、30人規模でのドロケイは終わり、フィーリングで二次会が始まります。



特にどこにも予約を入れていないものの半数以上が未成年であること、僕とたまたま隣に居た陰キャのpapy君(仮名)が「カラオケだけは嫌だ」とその日最大音量の悲鳴をあげたこともあり、ファミレスでおしゃべりでもするかと結論が出て一行はおおよそ御徒町あたりのサイゼリアに。



流石に全員で押しかけるのは忍びないため、他メンバーを夜行バスを待つ列のような規模で通りに残し僕を入れた5人ほどで入店。

歌い手を名乗るマルちぃ☆の囲いが申し訳なさそうに「全部で31人なんですけど…いいすか…」と店員に言うのを皆でちょっとニヤニヤしながら誰かがいつの間にか更新している実況スレは「ちょwwwテラ迷惑wwwwwwwww」と盛り上がり、申し訳ないながらもイベントとしては悪くないエピソードを残せたことでそこそこ気分がよくなった我々(彼ら)はサイゼリアの窓際に合コンのように席を並べて近くのメンバーと会話に花を咲かせました。



ぽめらにがマルちぃ☆の囲いから恐らくオフパコという本当の目的にシフトするべく歌い手の隣で必死に性的なアピールをしていたであろう頃、僕はそんな会話も一切聞こえない壁際の席でやるせなさをもんもんと燻らせて居ました。



僕は向かいで画面の割れたPSPで遊んでいるpapy君に「これ無理じゃね?」と耳打ちすると「俺もちょっと無理」といった素直な嘆きが返ってきたりして、陰キャなりに楽しめていました。特に盛り上がる話題もありませんでしたが、昼休みに一人ぼっちを避けるためつるむ、利害関係にある陰キャ同士の緩い絆が早くも目覚め始めていた記憶があります。



30分ほどで中心人物らしきアラサーのおじさんと大学生のお姉ちゃんから「思ったよりも店に迷惑をかけてしまっているので三次会のカラオケor解散」と提案があったため、僕らはそこで帰路につきました。残ったメンバーはおおよそオフパコでしょう。



帰宅してからは実況スレで終わりの挨拶のような文言を各々が書き込み、オフ会が無事に終了した空気を界隈に浸透させていました。掲示板はひとまず役目を追え、実況スレも埋められる流れとなり、それからは当日仲が良くなった者達が引き続き交流を続けていたと思います。






その後僕は何を思ったのか、その週の終わり、モバゲーの日記だったか雑談スレだったかで、オフ会の愚痴を垂らし始めます。






僕は見た目関係なしに、終始マルちぃ☆に対して一方的に不愉快な思いを抱いていました。



雑談スレやモバゲーのフレンドのやりとりにおいて、マルちぃ☆は前々から自分が病弱であることと少しの素性を語っており、僕と同い年でありながらその儚さを遺憾なく発揮していました。



そんななか、彼女に同情なり応援が集まるようになり、オフ会当日が近づくにつれて病弱なマルちぃ☆の個スレを立ててまで応援する者が現れ、いつの間にかそのコミュニティは、彼女を中心としたオフ会の成功に努めることが企画の目的にすり替わっていったように見え、僕にとってそれは今で言う感動ポルノのように気味が悪くて仕方なかったのです。



詳しい文面は覚えていませんが、僕はそういった気持ちを「オフ会の私物化」「イタズラ心で始めた軽いノリのイベントで終わりにしたかったのにめんどくさいし重いんだよ。内輪にすんな」等と書きつづり、雑談スレと僕の日記コメ欄にはすぐに反論や説教が珍しく3つほど書き込まれ、マルちぃ☆に謝れだのなんだのと荒れました。僕は特に誰とも言い争うことなく「大変失礼なことを言ってしまいました。すいません。辞めます」と言い残し、二度と書き込むことはありませんでした。申し訳なさよりも、どうしようもない清清しさがありました。やっと辞められる。



次の日の朝、いつもの癖でiモードのブックマークにある掲示板を開くと「アクセス制限のため閲覧することができません」だのなんだのと表示が現れ、僕はその先に進むことができなくなりました。
それを機にモバゲーのアカウントは人生で二度目の転生を迎え、コテハンも変えました。彼らには二度と会うことが無いでしょう。いいや、こういうのはいつしか、もしかすると、またどこかのオフ会なんかでツケを払うことになるんでしょうかね。トホホ。


【あとがき】bluebloodのファンアートについて

R氏作『blueblood』のファンアートを描いてTwitterに上げました。
この記事ではそのあとがきがてら、解説、弱音を書いていきます。


bluebloodについてのまとめはこちら。



解説:今回上げたファンアート
クロスオーバーゲーで出会ってそうなアナトリとエルスヴァ


こちら、『blueblood』登場人物アナトリがもし僕の創作キャラ(所謂うちの子)エルスヴァに逢ってしまったら・・・といったコンセプトの絵ェとなっています。以前から少しずつ描いていたもので、ようやく完成致しました。特にエルスヴァは5月にほぼ描き終わっていてアイコンに使っていたあたり僕の遅筆具合が理解ると思います。


うちの子『エルスヴァ』の原型だったころを扱った記事:身内ネタ


また、ADVやサウンドノベルゲームのような見た目をしており、乱雑な画面表示が目を引くでしょう。そういうところも楽しんでもらえたら嬉しいです。
絵ェの解像度も、地味にゲームとほぼ同じ720pです。


これは僕がかつてゲームやアプリのUIデザイナーを志望していた点をアピールしているつもりです。僕が表現したいのはそういうところも好きだしやりたいと思っているんだ、というところでもありますが、多分、全然上手くないんじゃないかな。会社も3社くらい全力で受けたはずなのに全部落ちたしな。どうしても練習のために描きたかったのさ。



世界観についてはあんまり考えていません。何らかの衝撃で次元が干渉し出逢ってしまったのでしょう。ただ、アナトリは以前僕の人間性を元ネタのひとつとしたキャラクターだとR氏がポロッと言っていたこと、そしてうちの子エルスヴァも僕自身のペルソナとしてTwitter上で機能しているため、ある意味同郷と言えます(ワオ!自意識過剰!?)どうしても二人を闘わせてみたかったのです。もしゲーム化されたら闘わなさそうな「会わせたい奴等がいる」も選んであげてほしいな。

クロスオーバーゲーで出会ってそうなアナトリとエルスヴァ2

クロスオーバーゲーで出会ってそうなアナトリとエルスヴァ3

小ネタとして、背景に自撮りをするヤホー、不死霰ソウルなどの社会不適合ミームを元ネタにした壁の落書き及びステッカー(グラフィティと呼ぶらしい)が点在しています。こういうところを考えるのも好きなんですよね。ひとつひとつネタバラしをするほど自分が惨めに感じてくるため止めておきます。



弱音:
絵のシーンの日付には「4月111.11日」と表示されています。これは、エイプリルフールネタとしてこの絵を用意していたことの名残です。
なにより描き始めたのが3月半ばで、数日でとりあえず背景を描き終え画面表示に取り掛かっていたのですが、5月にエルスヴァを描き終えて満足していました。


それともうひとつ、アナトリの位置に立つキャラは当時もう一人のキャラクター、メーテルリンクを想定し、ラフまで描いていたのです。
誰のためにもならないことと思いますが、正直に書いておきます。


女性を、人間を描くことがこんなに辛いこととは思いませんでした。
僕が異形頭やロボットばかり描いているのが「実在しないためリアルさを追及する必要がなくラクだから」だと気付いたから、そして自分の表現力とまっすぐ向き合うことの当たり前の痛みに自分で耐えられていないことが理解ったからです。


癖っ毛ひとつひとつも、少しだけ見えた生足も、表情も、どれをとっても意味不明で、どんなかたちをしているのか、できているのかわからなくて、不安定でつかみどころがなくて、不恰好で、ヘタクソで、描いていて耐えられませんでした。
何度も頭を抱えては眠れず、好きなだったことで行き詰まることが気持ち悪くて、病院から出された鎮静剤を久しぶりに飲んでも自分が何を描いているのか、何が描きたいのか、趣味なのか?使命なのか─


それは対象を男にしても苦しさからは完全に逃れられず、妥協を重ね、「はやく終わらせたい」その一心で描き終え、見ないようにして、公開しました。


人のうちの子を借りておいてこの失礼な言い草、R氏には申し訳ないと思っています。
創作の相談や談義によく乗ってもらっている「彼しか居なかった」のです、この痛みを表現する媒体を借りる相手が。ごめんなさい。アナトリとメーテルリンクには失礼なことをしてしまいました。


僕は表現すること自体のスランプに陥っていたところリハビリがてらブログをと絵ェかいていたはずなのですが、これはそれ自体のスランプに堕ちたのでしょう。


休みます。僕は未だしばらくダメです。人間ももう絶対描きません。


休みます。一体何をどうこれ以上休めばいいか理解らないまま。


下手な絵ェ上げて申し訳ありませんでした。


助けてくれマジで